【歌詞翻訳・意味解説】James Blunt/ジェームス・ブラント Bonfire Heart/ボンファイア・ハート(燃え上がる心)【歌詞翻訳・意味解説】

イギリス出身の歌手。元軍人。
2005年にアルバムからシングルカットされた『ユア・ビューティフル』が大ヒットした。

2013年リリースのアルバム『Moon Landing』より。

Your mouth
is a revolver
Firing bullets
in the sky
Your love is
like a soldier,
Loyal ’til you die
And I’ve been
looking at the stars
For a long, long time
I’ve been
putting out fires
All my life

Everybody wants a flame
They don’t want
to get burnt
And today is our turn

[Repeat:]
Days like these lead to
Nights like this lead to
Love like ours
You light the spark
in my bonfire heart.
People like us—we don’t
Need that much,
just some-
One that starts
Starts the spark
in our bonfire hearts

This world
is getting colder.
Strangers passing by
No one offers
you a shoulder.
No one looks you
in the eye.
But I’ve been
looking at you
For a long, long time
Just trying
to break through,
Trying to
make you mine

Everybody wants a flame
They don’t want
to get burnt
Well, today is our turn

[Repeat]

Our bonfire hearts
Our bonfire hearts
Our bonfire hearts
You light the spark

People like us—we don’t
Need that much,
just some-
One that starts,
Starts the spark
in our bonfire hearts

[Repeat]

(Our bonfire hearts)

[Repeat]

君の口は
リボルバーだよ*
弾丸を空に
発射するんだね
君の愛は
軍人のように
死ぬまで忠誠を誓う
でも僕はずっと
長い、長い間
星空を見上げていて
僕の人生はずっと
鎮火させながら
生きてきたんだ

みんな炎を求めてる
でもみんな火傷なんか
したくないんだね
でも今日は僕らの番さ

[Repeat:]
こんな日々を過ごし
こんな夜を過ごし
僕ら2人の愛みたいに
君が僕の燃え上がる心に
火花を着火するんだ
僕等はみんな-
それほど多くは必要ない
ちょっとだけさ
たった一つのきっかけが
僕らの燃え上がる心に
火花を着けるのさ

この世界は
段々と寒くなってるね
知らない人が横切って
誰も手を差し伸べては
くれないんだ
誰も君を正面からは
見てくれてないけど
でも僕は
長い長い間
君を見つめてきたんだ
ただ僕は
困難を乗り越えて
君を僕のものに
しようとしてきたんだよ

みんな炎を求めてる
でもみんな火傷なんか
したくないんだね
でも今日は僕らの番さ

[Repeat]

燃え上がる心に
燃え上がる心に
燃え上がる心に
君が火花を着けるんだ

僕等はみんな-
それほど多くは必要ない
ちょっとだけさ
たった一つのきっかけが
僕らの燃え上がる心に
火花を着けるのさ

[Repeat]

(僕らの燃え上がる心に)

[Repeat]

[Verse 1:]
その口からは
まるでリボルバーみたいに
言葉が次々飛び出してくる *
国に忠誠を誓う兵士と同じで
よそ見したりせず
同じ気持ちを死ぬまでずっと持ち続ける
なのに僕は今までずっと
夜空に輝く星々を
眺めるだけで終わってた
これまでの人生では
恋をして想いが芽生えても
それを持ち続けられなくて
結局みんなダメになった
誰かを好きになりたいって
みんながそう思ってるけど
そのことでひどく傷つくのはイヤなんだ
だけど今日から一緒にやってみよう

[Chorus:]
ああいう風に生きてきて
こういう夜も過ごしてきた
ただそうだからこそ
今の自分があるんだよ
誰かを好きになりたいって
心の底から思ってたのに
そのキッカケが掴めなかった
だけどその人が現れて
やっと本当に好きになれた
こういう人間が望んでるのは
そんなに大したことじゃない
熱い気持ちにしてくれる
そんな人がいてほしいだけ

[Verse 2:]
世の中はだんだん冷たくなって
周りは知らない人ばかり
だから辛いことが起こっても
誰もなぐさめてくれないし
親身になって話も聞いてくれない
だけど僕は今までずっと
そっちを見ていたんだよ
問題が起こっても
どうにか乗り越えようとして来たし
「特別な人」になろうと頑張ってきた
誰かを好きになりたいって
みんながそう思ってるけど
そのことでひどく傷つくのはイヤなんだ
だけど今日から一緒にやってみよう

ああいう風に生きてきて
こういう夜も過ごしてきた
ただそうだからこそ
今の2人があるんだよ
誰かを好きになりたいって
心の底から思ってたのに
そのキッカケが掴めなかった
だけどその人が現れて
やっと本当に好きになれた
こういう人間が望んでるのは
そんなに大したことじゃない
熱い気持ちにしてくれる
そんな人がいてほしいだけ

* 第1連の冒頭に登場する
Your mouth is a revolver firing bullet in the sky
ですが、具体的に何を意味しているのかわかりません。
否定的なイメージのフレーズなので、最初は口げんかをしているのかと思ったのですが、だとすると次の
Your love is like a soldier, loyal till you die
とつながりにくいため、単に「言葉が次々飛び出してくる 」としてあります。

聴いているとすんなりわかったような気になるのですが、メタファーを多用しているために改めて和訳しようとすると意外なほど手強い歌詞です。

この曲の軸となる概念は「光」と「熱」でしょう。
歌詞にはfiring, stars, fire, flame, burn, bonfire, flame, cold, sparkなどの単語が登場します。なかでもとりわけ訳しにくいのがタイトルにもなっている「bonfire heart」です。
bonfireとは野外で行う大掛かりな篝火つまりキャンプファイアーのようなものなのですが、何故ただのheartではいけないのか?
Just someone that starts, starts the spark in our (bonfire) heartsとbonfireを抜いても問題なく成立します。

この点について私は
「一度火が点けば激しく燃えるポテンシャルがあるが なかなか火が点きにくい」
という意味だと考えました。
すなわち誰かを好きになれないわけでは決してなく、本当に好きになったら心の底から相手のことを大切にできるはずなのに、そうなれる相手がなかなか見つからない。
そういう人間をbonfire heartsと表現しているような気がします。

この点「篝火の心」と直訳したのではなかなか意味が伝わりません。
無論私個人の解釈なので大幅に間違っている可能性はあります。
ただこの曲に関して、当のJames Bluntがファンへのemailで
「この曲は愛や人生や不安や希望について歌った曲。そしてなによりもみんなと自分(you and me)について歌った曲」
と語っているのでさほど核心から外れていないと思います。

ところでこの「you」ですが、仮に単数だとすると特定の誰かということになります。
仮にそうであった場合、第2連に登場する
trying to make you mine
は「恋人になろうと頑張ってきた」と和訳するべきなのかもしれませんが、その点が不明なので「『特別な人』になろうと頑張ってきた」としてあります。

【歌詞翻訳・意味解説】James Blunt/ジェームス・ブラント One of The Brightest Stars/ワン・オブ・ザ・ブライテスト・スター【歌詞翻訳・意味解説】

イギリス出身の歌手。元軍人。
2005年にアルバムからシングルカットされた『ユア・ビューティフル』が大ヒットした。

James Blunt本人が語ったところによると、これは人の「認識」についての曲らしい。
デビューアルバムが売れて、それまで思いもしなかった全く新しい人生が広がり、他人から声をかけられることが増えたとか。
そしてそれがきっかけで、他人に対する我々の態度がどれほど簡単に変わるか気づいたそうです。

この考え方は、非常に面白いし、深い。

音楽を聴くとき、私は「批評家にならない」ことを心がけています。
音楽についてアレコレ批評できるほどの知識もスキルもない自分に言えるのは、「この曲は好き(あるいは嫌い)」だからです。
それでも気が付くと「なんか変わっちゃったよなあ。前の方が良かったのに。こういうの向いてないんじゃないの」などと、偉そうに言ってしまっています。

一体何様なんだか。

One day your story will be told.
One of the lucky ones who’s made his name.
One day they’ll make you glorious,
Beneath the lights of your deserved fame.
And it all comes round.
Once in a lifetime like it always does.
Everybody loves you ‘cause you’ve taken a chance,
Out on a dance to the moon, too soon.
And they’ll say told you so.
We were the ones who saw you first of all.
We always knew that you were one of the brightest stars.

One day they’ll tell you that you’ve changed,
Though they’re the ones who seem to stop and stare.
One day you’ll hope to make the grave,
Before the papers choose to send you there.
And it all comes round.
Once in a lifetime like it always does.
Nobody loves you ‘cause you’ve taken a chance,
Out on a dance to the moon, too soon.
And they’ll say told you so.
We were the ones who saw you first of all.
We always knew that you were one of the brightest stars.
And they’ll say told you so.
We were the ones who saw you first of all.
We always knew that you were one of the brightest

じきにみんなの話題になる
チャンスをつかんで,一躍成功した者として
周囲の注目と憧れを一身に集めるようになる
当然のように,スポットライトが当たり
運がめぐってくる
人生に一度あるかないかのチャンスだ
みんなにもてはやされる
途方もない夢を実現したから
そしてみんながこう言いだす
いや最初からわかってたよ だからいけるって言ったじゃないか
はじめから才能あると思ってたって

だけどじきに「変わった,らしくない」って声が聞こえてくる
それも専門家からじゃない
憧れと好奇の混じった目で,こっちを遠巻きに眺めてるような,そんな人からそう言われるんだ
そうなったらじきに「死んだほうがマシ」と思うようになる
新聞にあれこれ書かれて傷つくくらいならね
必ずそうなる
人生でそういうことが一度くらいはある
もうだれも見向きもしない
調子に乗ってやり過ぎたから
そして今度はこう言いだす
だから言ったのに 期待してたのに
こいつはいけるって思ったのにって

みんなこう言う
ほらね言った通りだろ 
最初は将来有望だって思ってたのにって

【歌詞翻訳・意味解説】James Blunt/ジェームス・ブラント If Time Is All I Have/イフ・タイム・イズ・オール・アイ・ハヴ【歌詞翻訳・意味解説】

イギリス出身の歌手。元軍人。
2005年にアルバムからシングルカットされた『ユア・ビューティフル』が大ヒットした。

失恋の履歴について、Michael BubléはHaven’t Met You Yetのミュージックヴィデオのなかで
「これまで何度も経験あるからもう回数もいちいち覚えてないよ」
と歌っております。個人的に大変よくわかります。

ところが、世の中にはこれとは全く別のタイプの存在するようで、こういう方々は日記を綴るが如く、自分の恋愛遍歴をきっちり記録(記憶)なさるようです。
見たところJames Bluntはこのタイプ。
彼の曲を聴き、周辺情報を得るにつれ、彼が曲を書くことで記憶を整理しているような気がしてきました。

どうも、あの『Goodbye My Lover』を元彼女に、『You’re Beautiful』を(多分)別の元彼に書いてるようです。

この曲もまた別の元彼女に宛てたものかも。

When you wake up
Turn the radio on
And you’ll hear this simple song
That I made up
That I made up for you
When you’re driving
Turn the radio up
Cause I can’t sing loud enough
Hard these days
To get my message through

If time is all I have
I’ll waste it all on you
Each day I’ll turn it back
It’s what the broken-hearted do
I’m tired of talking to an empty space
Of silences keeping me awake

When you marry
And you look around
I’ll be somewhere in that crowd
Torn up, that it isn’t me
When you’re older
The memories fade
But I know I’ll still feel the same
For as long as I live

But if time is all I have
I’ll waste it all on you
Each day I’ll turn it back
It’s what the broken-hearted do
I’m tired of talking to an empty space
Of silences keeping me awake

Won’t you say my name, one time
Please just say my name

But if time is all I have
I’ll waste it all on you
Each day I’ll turn it back
It’s what the broken-hearted do
I’m tired of talking to an empty space
Of silences keeping me awake

If time is all I have
I’ll waste it all on you
Each day I’ll turn it back
It’s what the broken-hearted do
I’m tired of talking to an empty space
Of silences keeping me awake

Won’t you say my name
When the song is over

朝、目覚めたら
ラジオをつけて
そうしたらこの短い曲が聞こえてくるはず
君の曲だ
君のために作ったんだ
車を運転する時は
ラジオのヴォリュームを上げて
最近あまり声が出なくて
なかなか言いたいことが伝わらないから

自分にはもう時間しか残ってないとしても
迷わずみんな君に使うよ 無駄になってもいい
そして一日ずつ時間を巻き戻す
恋を失った人はみんなこうするんだ
君のいない部屋ではもう喋りたくない
声が聞こえないと眠れないよ

結婚する時
あたりを見回すと
人ごみのなかにこの姿が見える
ボロボロに傷ついてる だけどそれは本当の姿じゃない
年を取って
君が忘れてしまっても
この気持ちは変わらない
生きている限り,君を愛し続けるよ

自分にはもう時間しか残ってないとしても
迷わずみんな君に使うよ 無駄になってもいい
そして一日ずつ時間を巻き戻す
恋を失った人はみんなこうするんだ
君のいない部屋ではもう喋りたくない
声が聞こえないと眠れないよ

だからもう一度名前を呼んでくれ
お願いだ つぶやくだけでいい

自分にはもう時間しか残ってないとしても
迷わずみんな君に使うよ 無駄になってもいい
そして一日ずつ時間を巻き戻す
恋を失った人はみんなこうするんだ
君のいない部屋ではもう喋りたくない
声が聞こえないと眠れないよ

自分にはもう時間しか残ってないとしても
迷わずみんな君に使うよ 無駄になってもいい
そして一日ずつ時間を巻き戻す
恋を失った人はみんなこうするんだ
君のいない部屋ではもう喋りたくない
声が聞こえないと眠れないよ

名前を呼んでくれ
その曲が終ったら
この名前を