【歌詞翻訳・意味解説】Alabama Shakes/アラバマ・シェイクス Boys & Girls/ボーイズ・アンド・ガールズ【歌詞翻訳・意味解説】

アメリカのロック・バンド。
メンバーは、リード・シンガー兼ギタリストのブリトニー・ハワード、ギタリストのヒース・フォッグ、ベーシストのザック・コックレル、キーボード奏者のベン・タナー、ドラマーのスティーヴ・ジョンソン。

2013年のグラミー賞において、最優秀新人賞、楽曲「踏ん張って(Hold On)」による最優秀ロック演奏賞、初アルバム『少年少女たち(ボーイズ&ガールズ Boys & Girls) 』による最優秀録音作品賞の3部門で候補にあがった。

この曲は、Brittany Howardがライヴで語ったところによると、成長して性別の違う幼馴染との絆を断ち切られたことを歌った曲のようです。

Alabama Shakesは、2013年のグラミー賞の新人賞にFunやFrank Oceanとともにノミネートされています。

Oh why can’t we be
Best friends anymore?
They say a friend
Ain’t to be
Between a girl and a boy
I don’t know who said it
Or why it got to be so wrong

Oh why don’t you call
Don’t you care anymore
It’s not fair
Don’t let ‘em get you
It took us both and now I got to fix you
Well I don’t know how to fix you
You say it’s just the way it’s got to be, but how so?

Why
Is an awful lot of question
And I can’t give me no answer
I keep wondering on

Oh why can’t you see
That I’m not trying to be
No kind of bother
I’m just trying to save what was left between you and me
And where we left it before they took it
And took it all
And took off

Oh why did I let them drive a wedge between
Well I watched it, and I didn’t say nothing
And now I’m crying when I sleep
Now I’m sayin’, I’m prayin’, to that sweet melody in my soul

Why
Is an awful lot of question
And I can’t give me no answer
I keep wondering on

I wanna know, who said it
Well who said that, oh Lord

どうしてダメなの?
もう一番の友達じゃないなんて
よくみんながこういうよね
友情なんてあるわけない
男と女の間じゃねって
だけどそんなの誰が言ったの?
どうしてそんなにヘンなことなの?

ねえ,どうして電話してくれないの?
もうどうでもよくなったの?
そんなのひどいよ おかしいよ
周りに惑わされちゃダメなのに
2人とも調子が狂っちゃった
元通りになってほしいけど
どうすればそうなるのかがわからない
こういうもんなんだ,仕方ないって言ってるけど
それってどういうこと?わかるように説明してよ

どうして
こんなにわからないことがいっぱいあるの?
自分じゃ答えが見つからなくて
いつもずっと考えてる

どうしてわかってくれないの?
わざとじゃない
困らせるつもりなんてちっともないのに
2人の間に残ってる
ものをなんとか守りたい
それがある場所も手放したくない
そんな風に考えてあれこれやってるだけなんだ
そうしなきゃ周りのみんなに
取り上げられて
なにもかも持ってかれて
跡形もなく消えちゃうから

どうしてこんなことになったんだろ?
外野にあれこれ言われたせいで
2人の間がギクシャクした
しかもこの目で見てたのに,その時何も言わなくて
今こうしてベッドに入って泣いている
心の中に流れてるその優しいメロディを聞きながら
呟いたり祈ったりしてるんだ

どうして
こんなにわからないことがいっぱいあるの?
自分じゃ答えが見つからなくて
いつもずっと考えてる

誰がそう言ったの?誰がそう決めたの?
ねえ,神様。誰がそう言ったの?

【歌詞翻訳・意味解説】Alt-J/アルト・ジェイ Tessellate/テッセレイト【歌詞翻訳・意味解説】

イギリスの男性バンド。
元は4人組だったが、後にグウィルは脱退。現在は3人で活動している。
当初はFilmsというバンド名だったが、アメリカに同名のバンドが存在していた為、アルト・ジェイに変更。これはアップル社のマックで記号「△」が表示されるキーボードのタイピング順(alt+J)に由来している。

フォークからダブステップまで様々な要素が詰まったサウンドに美しいヴォーカルを融合させたサウンドは、時としてFolk Step(フォーク・ステップ)と称される。

現在、アルバムは全世界で既に100万枚以上のセールスを記録しており、スポティファイでは200万以上のストリーミングを記録している。

この曲は恋愛の三角関係について歌った曲らしいです。
歌詞のストーリーは、主人公(男性)と相手の女性はかつては付き合っていたものの、今では仲が冷え切ってしまったために相手は別の男性の元へ走ろうとしている。

歌詞の最初の部分は、主人公と相手がケンカしている場面です。主人公は相手に考え直させようとしてるものの、それが難しいということもなんとなくわかっています。

タイトルのTessellateは「〔同じ形状の複数の図形が〕互いにぴったりついく」という意味です…。

Bite chunks out of me
You’re a shark and I’m swimming
My heart still thumps as I bleed
And all your friends come sniffing

Triangles are my favorite shape
Three points where two lines meet
Toe to toe, back to back, let’s go, my love; it’s very late
‘Til morning comes, let’s tessellate

Go alone my flower
And keep my whole lovely you
Wild green stones alone my lover
And keep us on my heart

Three guns and one goes off
One’s empty, one’s not quick enough
One burn, one red, one green
Search the graves while the camera spins

Chunks of you will sink down to seals
Blubber rich in mourning, they’ll nosh you up
Yes, they’ll nosh the love away but it’s fair to say
You will still haunt me

Triangles are my favorite shape
Three points where two lines meet
Toe to toe, back to back, let’s go my love; it’s very late
‘Til morning comes, let’s tessellate

この体を食いちぎれよ
お前はサメなんだ
俺は今泳いでる
傷口から血が出でもまだ死なないから
その匂いを嗅ぎつけて
お前の仲間がやってくるぞ

三角ってのはいいよな
3つの点のそれぞれが2つの線を繋げてる
つま先とつま先,背中と背中を合わせて
さっさとやろうぜ もう夜中なんだから
そしてこれから朝が来るまで
ジグソーパズルのピースみたいに
お互いの体をくっつけあって
ぴったりひとつの体にしよう

ああもうお前の好きにしろよ
代わりにこっちはあの頃の
優しいお前を覚えておくから
激しい嫉妬の気持ちしか
今はもう残ってないけど
それでもこの記憶の中では
2人はずっと変わらない

その場にあった銃は3丁
だけど火を噴いたのはひとつだけ
別のひとつは空砲で
最後のひとつは抜くのが遅すぎた
そんな風に
ひとりがそこで怒りだし,別のひとりはその場にいない
そして最後のひとりが嫉妬に苦しむ
カメラが回転してる間に
墓をあばいて宝を探せ

お前の一部を海に沈めて
アザラシのエサにしてやるよ
脂身たっぷりのその塊を
ヤツら(アザラシ)が食いちぎり
残った「愛」をすっかり食い尽くしても
わかってるんだ
それでもお前のことが忘れられない

三角ってのはいいよな
3つの点のそれぞれが2つの線を繋げてる
つま先とつま先,背中と背中を合わせて
さっさとやろうぜ もう夜中なんだから
そしてこれから朝が来るまで
ジグソーパズルのピースみたいに
お互いの体をくっつけあって
ぴったりひとつの体にしよう

(補足)

Mexican Standoff (日本語で言うと「三つ巴」でしょうか)の情景を描いています。ジャンケンのグー・チョキ・パーように、絶対有利な者がいない状態です。

この部分は1966年のClint Eastwood主演の映画「The Good The Bad and The Ugly」に触れたもののようです。
この映画の邦題は「続 夕陽のガンマン 地獄の決斗」ですが、実はその邦題とは裏腹に映画の中に夕陽は一度も登場しないんだとか

【歌詞翻訳・意味解説】Alt-J/アルト・ジェイ Breezeblocks/ブリーズブロックス【歌詞翻訳・意味解説】

イギリスの男性バンド。
元は4人組だったが、後にグウィルは脱退。現在は3人で活動している。
当初はFilmsというバンド名だったが、アメリカに同名のバンドが存在していた為、アルト・ジェイに変更。これはアップル社のマックで記号「△」が表示されるキーボードのタイピング順(alt+J)に由来している。

フォークからダブステップまで様々な要素が詰まったサウンドに美しいヴォーカルを融合させたサウンドは、時としてFolk Step(フォーク・ステップ)と称される。

現在、アルバムは全世界で既に100万枚以上のセールスを記録しており、スポティファイでは200万以上のストリーミングを記録している。

そのまま文字通り解釈すれば、ドラッグとカニバリズム(人肉食)ということになるかもしれません。「Cetirizine」や「morphine(モルヒネ)」などの表現を見るとそう言っているように思えるのですが、私はメタファーだと思っています。

今回ばかりは直訳は意味を成しません。したがって和訳というよりも、むしろ翻案です。突飛すぎるとお考えになるかもしれませんが、そうしないと意味がわからなくなります。

She may contain the urge to run away
But hold her down with soggy clothes and breezeblocks
Cetirizine your fever’s gripped me again
Never kisses, all do you ever send are full stops, la, la, la

Do you know where the wilds things go?
They go along to take your honey, la, la, la
Break down now, sleep, build up breakfast now
Let’s eat my love, my love, love, love, la, la, la

Muscle to muscle and toe to toe
The fear has gripped me but here I go
My heart sinks as I jump up
Your hand grips hand as my eyes shut

Do you know where the wild things go?
They go along to take your honey, la, la, la
Break down let’s sleep build up breakfast now
Let’s eat my love my love, love, love, la, la, la

She bruises, coughs, she splutters pistol shots
But hold her down with soggy clothes and breezeblocks
She’s morphine, queen of my vaccine
My love, my love, love, love, la, la, la

Muscle to muscle and toe to toe
The fear has gripped me but here I go
My heart sinks as I jump up
Your hand grips hand as my eyes shut

She may contain the urge to run away
But hold her down with soggy clothes and breezeblocks
Germolene, disinfect the scene my love, my love, love, love
But please don’t go, I love you so, my lovely

Please don’t go, please don’t go
I love you so, I love you so
Please don’t go, please don’t go
I love you so, I love you so
Please break my heart, hey

Please don’t go, please don’t go
I love you so, I love you so
Please don’t go, please don’t go
I love you so, I love you so
Please break my heart

Please don’t go, I’ll eat you whole
I love you so, I love you so, I love you so
Please don’t go I’ll eat you whole
I love you so, I love you so, I love you so, I love you so

I’ll eat you whole
I love you so, I love you so
I’ll eat you whole
I love you so, I love you so

I’ll eat you whole
I love you so, I love you so
Please don’t go, I’ll eat you whole
I love you so, I love you so, I love you so
Please don’t go, I’ll eat you whole
I love you so, I love you so, I love you so

逃げなきゃって
あいつは思ってるかもしれないけど
そんなことさせないように
ぐしょぐしょに濡れて重たい服を着せ
コンクリートブロックを重りにつけるみたいに
あいつをがんじがらめにしてしまおう
俺にとってお前の存在は
花粉症の薬と同じ *
飲まなきゃ症状は治まらない
だからどうしても必要なんだ
なのにキスひとつ返してくれなくて
いつもピシャリと断るだけ 

「かいじゅうたち」はどこへ行くか知ってるか?
やつらはお前の大切にしてるもの
「ハチミツ」を盗みに行くんだよ
ほら泣けよ,それから眠って
今度は朝メシの支度だぞ
出来上がったな,ほらどうした さあ食おう

筋肉と言う筋肉からつま先まで
体中どこもかしこも
不安でいっぱいになって動けなくなる
まだ今は大丈夫だ あいつはどこにも行ってない
盛り上がると余計に辛くなる
なにしろ俺が眠っている間
お前は手を合わせて神に祈っているんだから

「かいじゅうたち」はどこへ行くか知ってるか?
やつらはお前の大切にしてるもの
「ハチミツ」を盗みに行くんだよ
ほら泣けよ,それから眠って
今度は朝メシの支度だぞ
出来上がったな,ほらどうした さあ食おう

あいつは体にあざを作って咳き込んでる
喋る時もヒドイ言葉で早口にまくしたてる
だけどそれでも手放せないから
ぐしょぐしょに濡れた服を着せ
コンクリートブロックの重りをつけるみたいに
あいつをがんじがらめにしてしまおう
だってモルヒネが痛みを消してくれるみたいに **
あいつがいれば辛さも和らぐ
最高のワクチンなんだよ
大事にしてるんだ

筋肉と言う筋肉からつま先まで
体中どこもかしこも
不安でいっぱいになって動けなくなるけど
まだ今は大丈夫だ あいつはどこにも行ってない
盛り上がると余計に辛くなる
だって俺が眠っている間
お前は手を合わせて神に祈っているんだから

逃げなきゃって
あいつはそう思ってるんだ
だけどそんなことさせないように
ぐしょぐしょに濡れた服を着せ
コンクリートブロックの重りをつけるみたいに
あいつをがんじがらめにしてしまおう
こんなどうしようもない関係でも
殺菌効果のある薬を塗れば
ちゃんと消毒できるんだ
お前だって元通りだ
だけど頼むから出て行かないでくれ
愛してるんだから
お前のことを

だけど頼むから出て行かないでくれ
愛してるんだから
お前のことを
だけど頼むから出て行かないでくれ
愛してるんだから
お前のことを
俺のことはどんなに傷つけても構わない
だから出ていかないでくれ(2回繰り返し)

頼むから出ていかないでくれ
そんなことされるくらいなら
お前を徹底的に食い物にして
ダメにしてしまいそうだ
だってこんなに愛してて
お前なしじゃいられないから(2回繰り返し)

そんなことされるくらいなら
お前を徹底的に食い物にして
ダメにしてしまいそうだ
だってこんなに愛してて
お前なしじゃいられないから(2回繰り返し)

そんなことされるくらいなら
お前を徹底的に食い物にして
ダメにしてしまいそうだ
だってこんなに愛してて
お前なしじゃいられないから
頼むから出ていかないでくれ
そんなことされるくらいなら
そんなことされるくらいなら
お前を徹底的に食い物にして
ダメにしてしまいそうだ
だってこんなに愛してて
お前なしじゃいられないから
頼むから出ていかないでくれ
そんなことされるくらいなら
そんなことされるくらいなら
お前を徹底的に食い物にして
ダメにしてしまいそうだ
だってこんなに愛してて
お前なしじゃいられないから

(補足)

*   抗ヒスタミン系のアレルギー治療薬
**   モルヒネは依存性が高いので、主人公が相手に依存しているという意味だと思われます

この曲は、歌詞のあちこちに有名な絵本「かいじゅうたちのいるところ」(モーリス・ゼンダック作)に関する箇所があります。

第一連に登場する
Do you know where the wilds things go
は、明らかに原題の「Where The Wild Things Are(かいじゅうたちのいるところ)」を匂わせています。

それ以外にも後半に登場する
Please don’t go I’ll eat you whole, I love you so, I love you so, I love you so, I love you so
の箇所は、絵本では「Oh, please don’t go, We’ll eat you up, We love you so (食べたいくらい好きなんだ、食べてやるから行かないで)」となっています。