イギリスのラッパー。
2010年のデビュー作『Bud, Sweat and Beers』が英ゴールドデスクを獲得した。

セカンド・アルバムは、ラブリンス、ノーティー・ボーイ、フューチャーカットなどがプロデュース。レッチ32、エド・シーランなどがゲスト参加した。

Devlin ft. Ed Sheeran

Songfacts.comというサイトにこの曲についての情報が載っていたのでお知らせします。

「イギリス人ラッパーDevlinのセカンドアルバム「A Moving Picture」からの最初のシングルで、ヴォーカルとしてシンガーソングライターのEd Sheeranが参加している。
この曲はメインのコーラス部分をあのBob DylanのAll Along The Watchtowerからとっている他、Jimi Hendrixがこの曲のカヴァーを使用した際に使ったリフも採用している。
DevlinとEd Sheeranは、ミュージック;ヴィデオにも主演しており、武装した警官から逃走する犯人を演じている。これ以外にも、Jamie Winstone (Made in Dagenham)、Neil Masker (Kill List)、 Tilly Vosburgh (EastEnders)、George Russo (Doctor Who)などが出演している。」

There must be some kind of way out of here
Said the joker to the thief, yeah
There’s too much confusion
Mmm I can’t get no relief

[Verse 1: Devlin]
Yeah
I see jokers on my left, thieves upon my right
You’d find me in the middle if I picked a different life
Before my name started tripling in size
But I’m still showing signs all attributed to the night…
In the pitch black, it’s too cold
I’m all alone take me back to the roads
I had to roam to get here and I’ll hitch back
Get a cab to my mother’s house
See my old man and grab a six pack
Tell my brother I love him
And give him something that will see him through the hard times
What’s a brother for?
When I’m sick of this life I see
It has to be my family who lift me off the floor
Make sense of all the madness in a world full of money, full of tears, full of war..
I was a proud man who worked from the earth up
Save your wine for the entrepreneurs

[Chorus: Ed Sheeran]
All along the watchtower
Princes kept the view
While all the women came and went
Barefoot servants too, yeah
Outside in the cold distance
A wildcat did growl
Two riders were approaching
And the wind began to howl

[Verse 2: Devlin]
Cause your world is the same as mine
Pour more blood in your cup
Take a sip full of sin and let your taste buds savour the buzz
The flavour of an ill-mannered nature
That lingers on as animals in all of us
Trying to fight for the right to live a life
But some will never win though
That’s why they live a lie
I don’t think I’ll ever win
All of this is anything
When I die I hope a brother’s at my side *
There’s no trap door, or get out clause
The world can be your oyster or a set of jail doors
You’ve seen mine, I think it’s time I see yours
I bet you that we’ve been scarred by the same swords
Some are lost some are your. some are a life.
Apart from the fact I live my life in the light and now I’m trapped in it
The way I feel within a few years time
I might have a couple kids and just forget I ever wrote this

[Chorus: Ed Sheeran]
All along the watchtower
Princes kept the view
While all the women came and went
Barefoot servants too, yeah
Outside in the cold distance
A wildcat did growl
Two riders were approaching
And the wind began to howl

[Verse 3: Devlin]
Take away the treasure of a man
Convinced that he holds heaven in his hands
Even though I ain’t religious I’m a little superstitious
Maybe there is a promised land
But will I make it or not is a different matter
I’ve been a joker, I’ve been a thief, I’ve been a rapper
I’ve been the only enemy that I can never beat
Give me a piece of mind upon a platinum platter

[Chorus: Ed Sheeran]
All along the watchtower
Princes kept the view
While all the women came and went
Barefoot servants too, yeah
Outside in the cold distance
A wildcat did growl
Two riders were approaching
And the wind began to howl

ここから抜け出す方法があるはずだと
ジョーカーが泥棒に言った
なにもかもめちゃくちゃでわけがわからなくなってる
これじゃとても落ち着けないよ

[Verse 1: Devlin]
そうだ 先のことはわからない
人生という道を歩いてたって
左に振れ過ぎると,厄介ごとの絶えないジョーカーに
右に振れ過ぎると,盗みをはたらく人間になる
俺だって,こんな人生じゃなかったら,きっと普通の生活をして
そういうものとは無縁の人生を送ってて
名前がでっかい活字で印刷されて,紙面を飾ることもなかった
今だって一歩間違えば,日の当たらない人生に逆戻り
そうなったら,お先真っ暗の凍えるような状況でも
ひとりぼっちで誰もいねえ 普通の人生に戻りたいよ
こうなるまで,俺は寄り道してばかり だから帰りはヒッチハイクだ
母ちゃんの家までタクシーで行って
父ちゃんの顔を見て,ビールを飲んで
弟には「元気でな」って言葉をかけて * 
お守りみたいなものを渡すんだ 
これから辛いことが待ってるんだから,そういうものがなきゃダメだ
それくらいのことはやらなきゃな
たとえ自分の人生がイヤになっても
家族がいれば救われる
金がすべてのこの世の中だから悲しみや戦争が絶えねえが
そんなつまんねえ世の中でも,家族がいればやっていける
俺はゼロからここまで来たんだ
そんなワインはいらねえから
金持ちの起業家のためにでもとっとけよ

[Chorus: Ed Sheeran]
遠くまで見渡せるその塔で
景色を楽しめるのは最初からずっと領主だけ
女と言う女が来ては去っていく
はだしの召使も同じだ
寒風吹きすさぶ城の外のはるか向こうでは
野良猫が唸ってる
騎手が2人近づいてくると
風が音を立てて吹き荒れ始めた

[Verse 2: Devlin]
なにしろ,お前が今いるその世界だって,俺のと大して違わない
せいぜい他人様の血をそのカップに注いで
罪深いその喜びを味わって
他人の不幸っていうスリルを心ゆくまで味わえよ
ただし,性質の悪いスリルだから
その後味はいつまででも口の中から消えてかねえぞ
だって誰でも心のなかにロクでもねえところがあるもんだけど
それだっていつまで経ってもなくならないだろ?
必死になって,マトモな人生を送ろうと頑張っても
やっぱりダメなヤツもいる
ヤツらはそれで仕方なくバチあたりな人生を送るんだ
俺だってどうにも勝てる気がしねえ
あれにもこれにも手こずって,何をやってもパッとしねえ
せめて死ぬ時くらい,ダチのそばで死にたいぜ **
人生にゃ,種も仕掛けもありゃしねえ
ここらで一か八か,勝負をかけて打ってでろ
でなきゃムショで腐るのが関の山
さあ俺の人生はもうわかっただろ?今度はお前が話す番だ
けどお前のだって俺のだって,大した違いはないはずだ
今までさんざん傷ついたろ?
もう消えてる傷もありゃ,まだ残ってる傷もある
確かに俺は表街道まっしぐらで,今じゃそこにドップリだけど
たとえそんなもんなかったとしても
このままじゃ,あと数年もすりゃ,ガキの2人もこしらえて
こんなラップを書いてたことさえ,すっかり忘れる気がするぜ

[Chorus: Ed Sheeran]
遠くまで見渡せるその塔で
景色を楽しめるのは最初からずっと領主だけ
女と言う女が来ては去っていく
はだしの召使も同じだ
寒風吹きすさぶ城の外のはるか向こうでは
野良猫が唸ってる
騎手が2人近づいてくると
風が音を立てて吹き荒れ始めた

[Verse 3: Devlin]
盗むんなら
偉そうに天下取った気になってやがる
そういう奴から奪えばいい
別に信心深いってわけじゃないけど,迷信はちょい気になるからな
「約束の地」ってのもあるかもしれねえ
ただそうしたからって言ったって
そこへ行けるかどうかはまた別の話
この自分を振り返ると
今まではジョーカーだったり,泥棒だったり,ラッパーだったりで
どうやっても,思い通りにならなかったけど
プラチナディスクでも達成すりゃ
ちったあ変化があるかもな

[Chorus: Ed Sheeran]
遠くまで見渡せるその塔で
景色を楽しめるのは最初からずっと領主だけ
女と言う女が来ては去っていく
はだしの召使も同じだ
寒風吹きすさぶ城の外のはるか向こうでは
野良猫が唸ってる
騎手が2人近づいてくると
風が音を立てて吹き荒れ始めた

(補足)

* この曲の第1連と第2連には同じbrotherという単語が登場します。
この同じ単語を、第1連では「弟」、第2連では「ダチ」と訳し分けています。その理由は、前者は「my」 brother、後者は「a」 brotherとなっているためです。

** 第2連に登場する「When I die I hope a brother’s at my side 」の箇所。

Devlinが歌っているのを聞くと、brotherではなくloverと言っているように聞えます。したがって、この場合は対応する訳文が
「せめて死ぬ時くらい 恋人のそばで死にたいぜ」
になります。

Bob DylanのAll Along The Watchtowerの歌詞の中に登場する「prince」は警察を「tower」は刑務所を表しているという説もあるようです。