イギリスの4人組ロックバンド。
メンバー4人とも教師の息子。

デビュー・アルバム『パラシューツ』とシングル「Yellow」の大ヒットにより世界的な成功を得た。
現在までに総計6600万枚以上のアルバムを売り上げ、2000年代における最も成功したバンドのひとつである。

代表曲は、「イエロー」、「スピード・オブ・サウンド、「クロックス」、「美しき生命」など。

歌の題名を聞いた時には、一体何のことかわかりませんでした。
ネイティヴならわかるんでしょうか?

題名の『The Scientist(科学者)』とはここでは物事を定量的に説明しようとする人(=主人公)のこと。
彼は、恋人との関係をなんらかの理由で(おそらく何事につけても定量的に説明しようとして)で失ってしまい、もう一度最初からやり直そうと必死になっています。

この曲のミュージックヴィデオですが、画面は逆回しになっているのに歌はきちんと歌っています(口元が歌詞に合ってます)。
聞くところによると、このためヴォーカルのクリス・マーティンは歌詞を反対から覚えなくてはならず、それに1ヶ月くらいかかったそうです。

大変だったと思いますがそれだけの価値はあったようで、MTVのミュージックヴィデオ賞を3つ勝ち取っています。

ヴィデオの中で、彼(主人公)の彼女はジャケットを着るためにシートベルトをはずしてしまい、それが原因で事故になり、亡くなってしまいます。

もし自分が彼の立場なら…

やっぱり同じように過去に戻りたいと思うでしょうね。

Come up to meet you
Tell you I’m sorry
You don’t know how lovely you are
I had to find you
Tell you I need you
Tell you I set you apart

Tell me your secrets
And ask me your questions
Oh let’s go back to the start
Running in circles; coming up tails
Heads on a science silence apart
Nobody said it was easy
It’s such a shame for us to part
Nobody said it was easy
No one ever said it would be this hard
Oh take me back to the start

I was just guessing at numbers and figures
Pulling your puzzles apart
Questions of science; science and progress
Do not speak as loud as my heart
Tell me you love me
Come back and haunt me
Oh and I rush to the start
Running in circles, chasing our tails
Coming back as we are
Nobody said it was easy
Oh it’s such a shame for us to part
Nobody said it was easy
No one ever said it would be so hard
I’m going back to the start

会いに来たんだ
悪かったって言いたくて
気づいてないかもしれないけどすごくかわいいよ
どうしても探し出して
そばにいてくれなきゃダメだし
誰にも渡さないって
そう言いたいんだ

2人の間に隠し事はなしだから
聞きたいことがあったら何でも聞いてよ
昔に戻りたいよ
らせん状に時間を遡って最初まで
理屈なんかは抜きにして
堂々めぐりで答えが出なくて *
どうすればいいのかわからなかった
やることなすこと裏目に出た **
このまま黙って別れるんだろうか
すぐに仲直りできるなんて
そんなこと思ってないけど
一緒にいられないのがすごく悔しいよ
誰も教えてくれなかった
やり直すのがこんなに難しいなんて
過去に戻りたいよ

あの頃は数学みたいに理屈ばかりを捏ね回して
それで君を傷つけた
でもいくら理屈で説明しても
僕の気持ちは伝わらなかった
まだ好きだと言ってよ
戻ってきてずっとそばにいて
お願いだよ 
そうしたら大急ぎで出会った頃まで戻るから
らせん状に時間を遡って、
いつも同じことの繰り返しで
つまらないことに気を取られてたから
またこんな風になったんだ
すぐに仲直りできるなんて
そんなこと思ってないけど
離れ離れなんてすごく悔しいよ
知らなかったんだ
ここまで大変なんて思わなかった
だけどこれから最初に戻ってやり直すんだ

(補足)

* come in circles ・・・堂々巡りする
** heads / tails ・・・(コインの)裏と表。通常,表が「良い面(自分の予想)」で裏が「悪い面」。

君に会いに行って
「ごめん」と言う
君はどんなに自分が可愛らしいかを知らない
君を見つけないといけなかった
「君が必要なんだ」と言って
伝えるよ
君と別れようと思う

君の秘密を教えて
それから、僕にいろいろ質問して
ぐるぐるまわって
先っぽに辿りついた
科学は枝分かれに面した

誰も簡単とは言わなかった
僕たちが別れるのはこんなにも残念なことだなんて
誰も簡単とは言わなかった
こんなにも苦しいなんて誰も言わなかった
あぁ、初めの頃に戻してくれ

僕はただ、数字や図について考えてたんだ
君のパズルをばらばらにして
科学における問い
科学や進歩における
僕の心の声よりも大きな声で話さないで

愛してると言って
戻ってきて
僕を捕まえて
あぁ、初めの頃に駆けていきたい
ぐるぐる回って
僕たちの先っぽを追いかけて
「僕たち」みたいに戻って

誰も簡単とは言わなかった
僕たちが別れるのはこんなにも残念なこと
誰も簡単とは言わなかった
こんなにも苦しいなんて誰も言わなかった
僕は初めに戻ろうと思う

コールドプレイのセカンドアルバム『 A Rush of Blood to the Head』に収録された名曲。
ジョージ・ハリスンの『All Things Must Pass』に影響を受けて書き上げられた曲だと言われている。

リバース映像を用いたミュージックビデオが話題となり、『MTV Music Video Awards』で3部門受賞した。