アメリカのシンガーソング・ライター。
2004年に、アルバム「Brett Dennen」でCDデビュー。
2006年には「So Much More」、2008年には「Hope for the Hopeless」をリリースし、着実にキャリアを積み上げている。
ローリングストーン誌で”今注目すべき10人のアーティスト”に選出された。

また、「モザイクプロジェクト」と称する世界の平和を願った社会貢献的な活動を熱心に行なっており、子供たちがキャンプファイヤーで歌う曲を作る活動等で表彰されている。

ええ認めましょう。ちょっとオタクっぽいですしイケてません、しかしアーティストの存在意義はイケてることではないはず。いい曲をつくってナンボです。
この曲は私の大好きな曲ですが、こんな美しい曲を書けるのは彼が優れたアーティストであるからこそ。この曲についてBrett Dennenはこう語っています:

「付き合ってた人と別れることになった。原因は遠距離恋愛でバラバラの生活になっちゃったこと。この曲を作った当時は、離れてても2人は大丈夫だっていういわば決意表明みたいな気持ちだったけど、こういう結果になってみると、この曲は自分の中で別れの曲に変わった。お互い相手のことが好きなのにそれでも別れなきゃいけないことが人生にはあるし、それも仕方ないことだってわかってる。今はこの曲を歌うとそんな気持ちになる。」

Crows ravaging a field of wheat
Stars jealous of the moon
Scarecrows know their own defeat
Envy and the heart that it consumes

Today I walked without you
Like an empty bottle drifting out to sea
I would change it if I knew how to
But it don’t come that easily

If my heart wasn’t such a jungle
Maybe you wouldn’t feel so all alone
And if your heart wasn’t such an ocean
I wouldn’t sink like a stone

If you weren’t so far from me
I could hold you while you’re sleepin
And hear you breathin softly
And be there when you are waking
Phone calls cannot complete us
Letters cannot replace
The miles and miles and miles between us
Another time another place

If my heart wasn’t such a jungle
Maybe you wouldn’t feel so all alone
And if your heart wasn’t such an ocean
I wouldn’t sink like a stone

I have yet to meet another
Who burns bright as you
I’m not looking for any other
I only want you.

If my heart wasn’t such a jungle
Maybe you wouldn’t feel so all alone
And if your heart wasn’t such an ocean
I wouldn’t sink like a stone
I wouldn’t sink like a stone
I wouldn’t sink like a stone.

カラスの群れに荒らされる小麦の畑みたいに
君は色々大変な目に遭ってる
だから守ってあげたいけど
今の僕は何もできない
まるで自分じゃ役に立たないことがわかってるカカシみたいだ
そしてそう思うたびに
一緒にいられる恋人達が羨ましくて
どうしようもなくなるよ

今日はひとりで街を彷徨った
海面に浮かぶ空き瓶みたいに
あっちへ行ったりこっちへ行ったり
どうにかできるならなんとかしたいけど
なかなかそういうわけにはいかないんだ

一体どうすればいいのかわからなくて
これっていう答えが見つからず
ひどく寂しい思いをさせちゃった
しかも傷つけたその相手が
海みたいに心の広い優しい人だから
余計に自分が許せない
石みたいに気持ちが沈んで
仕方ない

もっと近くにいられたら
眠る君をそっと抱きしめて
その軽い寝息を聞きながら
目を覚ますまでそばにいたい
電話だけじゃ埋められないものがあるし
手紙も代わりにはならないよ
お互い遠く離れてて
別々の場所で別々の人生を送ってる
2人にとっては

一体どうすればいいのかわからなくて
これっていう答えが見つからず
ひどく寂しい思いをさせちゃった
しかも傷つけたその相手が
海みたいに心の広い優しい人だから
余計に自分が許せない
石みたいに気持ちが沈んで
仕方ない

だけど,あんなにキラキラ輝いてる人には
会ったことない 君だけだ
たとえいたって関係ないよ
好きなのは一人だけだ

一体どうすればいいのかわからなくて
これっていう答えが見つからず
ひどく寂しい思いをさせちゃった
しかも傷つけたその相手が
海みたいに心の広い優しい人だから
余計に自分が許せない
石みたいに気持ちが沈んで
仕方ないよ

(補足)

最初の連に「Stars jealous of the moon」という箇所があります。
おそらく月が彼女で、星々はその彼女を羨んでいる周囲の人間。
Brett Dennenというミュージシャンを恋人に持つ彼女に嫉妬している人々だと思うのですが、Brett Dennen本人がメタファーでぼかしています。
この曲に「嫉妬」や「ジェラシー」という言葉はそぐわないような気がするので、敢えてこの部分は「君は色々大変な目に遭ってる」と訳しています。