アメリカのロック・ミュージシャン。本名Benjamin Scott Folds。
ヴォーカルとピアノをメインに、様々な楽器をこなすマルチプレイヤーでもある。

代表曲は、「Battle of Who Could Care Less」、「Kate」、「Brick」、「Army」など。

この曲はBen Folds本人の実話に基づいています。
大変悲しい実話で、ご覧になっている方のなかには、嫌悪感を覚え憤慨なさる方もあるかもしれません。

私は歌詞の中の登場人物を批判する立場にはありませんが、彼女には非常に同情します。
この一件は、彼女の心身両面に深い傷跡を残したはず。

彼女がこのことを乗り越え、今は幸せに暮らしていると信じたいですね。

6 a.m., day after Christmas
I throw some clothes on in the dark
The smell of cold
Car seat is freezing
The world is sleeping
I am numb

Up the stairs to the apartment
She is balled up on the couch
Her mom and dad went down to Charlotte
They’re not home to find us out
And we drive
Now that I have found someone
I’m feeling more alone
Than I ever have before

She’s a brick and I’m drowning slowly
Off the coast and I’m headed nowhere
She’s a brick and I’m drowning slowly

They call her name at 7:30
I pace around the parking lot
Then I walk down to buy her flowers
And sell some gifts that I got
Can’t you see
It’s not me you’re dying for
Now she’s feeling more alone
Than she ever has before

She’s a brick and I’m drowning slowly
Off the coast and I’m headed nowhere
She’s a brick and I’m drowning slowly

As weeks went by
It showed that she was not fine
They told me, “Son, it’s time to tell the truth”
And she broke down, and I broke down
‘Cause I was tired of lying

Driving back to her apartment
For the moment we’re alone
But she’s alone
And I’m alone
And now I know it

She’s a brick and I’m drowning slowly
Off the coast and I’m headed nowhere
She’s a brick and I’m drowning slowly

クリスマス明けの朝6時
まだ暗いなか,急いで身支度をした
外に出ると,冷たい空気が流れ込んできて
鼻の奥が痛くなる
車の座席は冷え切ってた
世の中の人はまだ夢を見ている頃なのに
自分は何も考えられず
ただぼんやりとそこにいた

階段を上がって向こうの家に着くと
彼女はソファの上で,体を丸めて待っていた
向こうの親はシャーロットの街まで出かけて
留守だったから
誰にもとがめられずに家を出た
そして目的地へ車を走らせた
『やってくれるところ』が見つかったんだ
ほっとするかと思ったのに
今まで覚えがないくらい
どうしようもなく心が冷えたよ

彼女はまるでレンガの重石だ
この足にしっかり繋がれてる
今いるところは岸から遠くて
どこへも泳いで逃げられない
だから重石を足に付けたまま
こうやってだんだん溺れていくんだ

7時半になってようやく順番が来た
やることもなくて,ただ駐車場をうろついた後
歩いて花を買いに出かけた
昨日もらったクリスマスプレゼントを売って
お金をつくった
わかるだろ?
こんなのイヤだったんだよ
確かに決めたのは向こうだったけど
彼女も今まで覚えがないくらい
やりきれない気持ちになってた

彼女はまるでレンガの重石だ
この足にしっかり繋がれてる
今いるところは岸から遠くて
どこへも泳いで逃げられない
だから重石を足に付けたまま
こうやってだんだん溺れていくんだ

それから数週間が過ぎたけど
彼女の体調はなかなか戻らなかった
遂にむこうの親に呼ばれて
「そろそろ本当のことを言ってくれ」って迫られた
2人とも隠し切れなかった
もういい加減ウソをつくのがイヤになってたから

彼女の家へ向かう車のなかで
2人きりになった時
気づいてしまったんだ
向こうも
自分も
お互い気持ちが離れてしまったことに

彼女はまるでレンガの重石だ
この足にしっかり繋がれてる
今いるところは岸から遠くて
どこへも泳いで逃げられない
だから重石を足に付けたまま
こうやってだんだん溺れていくんだ