【歌詞翻訳・意味解説】Alkaline Trio/アルカライン・トリオ My Standard Break From Life/マイ・スタンダード・ブレーク・フロム・ライフ【歌詞翻訳・意味解説】

アメリカの男性3人組バンド。
元JERKWATERのドラマー、マット・スキバ(vo,g)、元88 FINGERS LOUIEのグレン・ポーター(ds)とロブ・ドラン(b)の3人で結成。その後、グレンのかわりに、ダン・アンドリアーノがベーシスト兼セカンド・ヴォーカリストとして加入。

その後もスケジュールの都合などで、メンバーの変更を伴いながら活動を続けている。

この曲は先に歌詞を読んでしまったので、涙目になりながら曲を聴く羽目になりました。
私自身はアルコールは苦手な方ですし、依存症でもありませんが、歌詞に描かれる状況というのは他の依存症や障害の場合にも当てはまります。

悲しくどことなく皮肉なところのある歌詞の内容とは対照的に、曲そのものは明るいために却って痛ましさが増します。
このバンド、初期の頃のGreen Dayに似ているという人もいます。いかがでしょうか?

I’ve got a regular problem
So my standard break from life is in order
I’m having trouble making sentences
I’m older but I don’t feel any smarter
You see I don’t know what I said to you
And now you’re pissed at you know who
And I guess I deserve it
I wish I could waste my time without wasting all your time
I try to leave a good impression
But it’s hard when my obsession’s in a wine glass
And when you’re only 23
It’s not attractive to complain about your sore back
Yes I can bitch until my eyes are blue
And you’re in bed with someone new
And I guess you deserve him
Wish I could waste my time without wasting all your time
You say I’m fixable
A classic case, lack of will
I say I don’t wanna try
I’d rather stay here all night

I’ve got a motivation problem
So my standard break from life is getting longer
Spent over 30 hours in this bed
In two days, I guess I could’ve phoned her
But now that I’m awake
I’d rather take a drink
And walk down to the lake
And beg the sky for lightning bolts
I can’t waste my time without wasting all your time
You say it’s fixable
A classic case, lack of will
I say I don’t wanna try
I’d rather sit here all night

ずっと持病ってヤツがあって
普通の生活を送れない時期が繰り返しやってくる
喋っても支離滅裂で,普通に喋ることさえできない
あの頃より年は確かに取ったけど
成長したとは思えない
ほらわかるだろ? 自分の言ったことさえ覚えてない
ほら,ひどいだろ?誰のせいかはわかってる
こっちのせいなんだよな
本当はこんなつまんないことに付き合わせたくない
いいとこ見せようとするんだけど
酒と縁が切れなくて,なかなかそれが上手くいかない
そっちだって,大学出たての若い頃なら
腰が痛いとか,カッコ悪くて言えなかったはず
勿論,しつこくあれこれ愚痴って文句つけてもいい *
もう他のヤツと寝てるんだから
だけどもしかしたら,あいつの方が相応しいのかもしれないだろ?
つまんないことにいつも付き合わせてるよな
治せるって言ってくれるけど
よくある話だよ 意志ってヤツが弱いんだ
要するにやりたくないんだよ
それよか夜通しここでじっとしてたいんだ 

「やる気」に問題があるもんだから,なかなか思うように動けない
だから普通の生活を送れない,そんな期間がどんどん延びてく
30時間以上も寝床から出られない
それもたった2日間で
彼女に電話したほうがいいのかもしれないけど
もう目が覚めちゃった
だったらいっそ飲んじゃって
近くの湖まで歩いて行って
どうか雷に打たれますようにって祈った方がマシかもな
つまんないことにいつも付き合わせてるよな?
治せるって言ってくれるけど
よくある話だよ 意志ってヤツが弱いんだ
要するにやりたくないんだよ
それよか夜通しここでじっとしてたいんだ

(補足)

この曲の題名にもなっている「My Standard Break From Life」というのは一体何を指しているのでしょうか。選択肢としては、ざっと考え付くだけでも、

①(アルコール依存症などの)リハビリ施設に入院している期間
②酒を飲んで日常生活の辛さを忘れる時間
③社会生活ができないような状態になる時期(2日間で30時間ベッドにいるという箇所があります)

の3つが挙げられますが、そのいずれに該当するとしても、主人公の人生は楽なものとは思えません。

実際にはこの曲を書いたDan Adriano自身が、うつに悩んでいた時期のことを題材にしたと言われているので、③が最も近いような気がします。
この時期、彼は一人で暮らし、酒とタバコを大量に摂取。これじゃダメだと感じていたとか。
この曲は世間から引きこもり、なにもかもを忘れていた状態のことを描いているそうで、そのため題名が「My Standard Break From Life(人生の休み方:私の場合)」。

* ところで歌詞に登場する「Yes I can bitch until my eyes are blue」という箇所。
直訳すれば「この目が青くなるまでグチグチ文句を言うこともできる」なのですが、「目が青くなる」というのが一体どういう状態なのか全く想像がつきません。
貧血になるという意味なんでしょうか?詳細は不明ですが、前後の文脈から考えて,一言二言文句をつけることとは考えにくいので
「勿論 しつこくあれこれ愚痴って文句つけてもいい」
としました。

この主人公は、果たして反省しているんでしょうか?
メロディーだけ聴いているとただのチャラいヤツに思えてくるのですが、歌詞の内容は深刻です。
実際、私は歌詞を先に読んだため涙目になってしまったわけですが、曲と一緒に、あるいは曲を聴いた後で歌詞を読んでいたら違った感想を抱いたかもしれません。

【歌詞翻訳・意味解説】AlunaGeorge/アルーナ・ジョージ Your Drums, Your Love/ユア・ドラムス、ユア・ラヴ【歌詞翻訳・意味解説】

イギリスの2人組エレクトロニック・ミュージックデュオである。アルーナ・フランシスがボーカルとソングライティングを、ジョージ・レイドがプロダクションとシンセサイザーを担当する。

R&B、ソウル、ヒップホップ、UKガラージ、アンビエント、チルウェイブ、インディー・ロックといった様々なジャンルと融合した独特な音楽性を有する。

影響を受けたアーティストとして、フライング・ロータスやハドソン・モホーク、デスティニーズ・チャイルド、マライア・キャリーなどを挙げている。

代表曲は、『You Know You Like It』、『Your Drums, Your Love』、『Attracting Flies』など。

「主人公2人はミュージシャンなのか?」
最初の箇所「Your drums, we’re drumming, your drums」を聞いた時、こう思いました。
仮にそうだとすると、かなり特殊なケースなので一般的に受け入れられるのは難しいような気がしますが違います。メタファーです。だとしたら、一体「ドラム」は何を表しているのでしょうか?

そもそも「ドラム」の役割とは何でしょうか?
それは曲のビート(リズム)を保つことです。そこでこの点を踏まえ「ドラム」とは主人公2人の恋愛関係における主導権を表していると考えました。

Your drums, we’re drumming, your drums
Your drums, we’re drumming, your drums

You can’t say that I’m going no where
Cause you don’t know where I’m coming from
And you can’t say that I’m going no where
When I have been trying to reach you for so long

Your drums, we’re drumming, your drums

Friends say I’ve got something wrong,
Cause I’ve been trying to reach you for so long.
For so long, I’ve tried
To reach you baby, don’t you know that

I’ve been treading water for your love,
Whether I sink or swim, it’s you I’m thinking of.
I’ve been treading water for your love
As my light grows dim maybe you’re not strong enough boy

Your drums, we’re drumming, your drums
Your drums, we’re drumming, your drums

I can’t say where I’m going… no where
This feeling goes on and on.
I can’t say that I’m going somewhere
When I’ve been failing to reach you for so long

For so long, I’ve tried
To reach you baby, don’t you know that

I’ve been treading water for your love,
Whether I sink or swim, it’s you I’m thinking of.
I’ve been treading water for your love
As my light grows dim maybe you’re not strong enough boy

Maybe all along (all along)
I’ve been holding on (holding on)
To the promise that you need some time.
Making everything into a story
Making sure I never get to feel happy
Taking everything you do my own way
Thinking that you’re begging me please

I’ve been treading water for your love,
Whether I sink or swim, it’s you I’m thinking of.
I’ve been treading water for your love
As my light goes dim maybe you’re not strong enough boy

Your drums, we’re drumming, your drums
Your drums, we’re drumming, your drums

こうして2人で一緒にいても,リズムを刻むのはそっちのドラム
こっちのリズムは関係ない
そんな風にいつもこっちがペースを合わせてる

見くびらないで 離れて行かないなんてわかんないよ
だって知らないでしょ,こっちのこと
一体どんな人間なのか
だから,これからどうするかなんてわかるわけない
今まで必死でそっちに合わせようとしてきたんだから

いつもペースを合わせてるんだよ

周りからはそんなのおかしいって言われてる
ずっと気に入られようとしてきたから
本当にずっと頑張ってきたの
とにかく認めてもらいたくて
そんなことも知らなかったの?

振り向いて欲しくて,ずっとこうして待ってたの
そのことでどういう結果になったとしても
やっぱり好きなのは一人だけ
ただ近づきたくて,今まで色々頑張ってきたけど
それもだんだん苦しくなった
もしかしたら本当は
それほどの人じゃないのかも

こうして2人で一緒にいても,リズムを刻むのはそっちのドラム
こっちのリズムは関係ない
そんな風にいつもこっちがペースを合わせてる

一体これからどうしたいのか
それが自分でもわからないけど
この感じが消えて行かないの
はっきり気持ちが決まってるわけでもない
今までずっと頑張って気に入られようとしてきたけど
なにひとつ上手くいかなかったから

本当にずっと長い間
こうして頑張ってきたんだよ
振り向いて欲しくて,わかって欲しくて
そんなことも知らなかったの?

振り向いて欲しくて,ずっとこうして待ってたの
もう後がない,そんな風になったとしても
やっぱりその顔が浮かんでくるよ
近づきたくて,今まで色々頑張ってきたけど
だんだんそれが苦しくなった
もしかしたら本当は
それほどの人じゃないのかも

多分きっと最初から(出会った時から)
あの約束を信じてきたけど(しがみついてた)
そっちも本気だって思ってたから
だからなにもかも「お話」に仕立て上げて
わざわざ幸せなんか感じないようにして
何をされても自分の都合のいいように受け取って
「こうして頼んでるんだから」なんて考えてた

振り向いて欲しくて,ずっとこうして待ってたの
そのことでどういう結果になったとしても
やっぱり好きなのは一人だけ
ただ近づきたくて,今まで色々頑張ってきたけど
それもだんだん苦しくなった
もしかしたら本当は
それほどの人じゃないのかも

こうして2人で一緒にいても,リズムを刻むのはそっちのドラム
こっちのリズムは関係ない
そんな風にいつもこっちがペースを合わせてる

【歌詞翻訳・意味解説】Alabama Shakes/アラバマ・シェイクス Hold On/ホールド・オン【歌詞翻訳・意味解説】

アメリカのロック・バンド。
メンバーは、リード・シンガー兼ギタリストのブリトニー・ハワード、ギタリストのヒース・フォッグ、ベーシストのザック・コックレル、キーボード奏者のベン・タナー、ドラマーのスティーヴ・ジョンソン。

2013年のグラミー賞において、最優秀新人賞、楽曲「踏ん張って(Hold On)」による最優秀ロック演奏賞、初アルバム『少年少女たち(ボーイズ&ガールズ Boys & Girls) 』による最優秀録音作品賞の3部門で候補にあがった。

この曲は「ベスト・レコーディング・パッケイジ」部門のBoys and Girlsと共に、第55回のグラミー賞で「ベスト・ロック・パフォーマンス」部門にノミネートされました。

Bless my heart.
Bless my soul.
Didn’t think I’d make it to 22 years old.
There must be someone up above sayin’
“Come on Brittany, you got to come on up.”
“You got to hold on…”
“Hey, you got to hold on…”

So, bless my heart and bless yours too.
I don’t know where I’m gonna go
Don’t know what I’m gonna do.
Well, must be somebody up above sayin’
“Come on Brittany, you got to get back up!”
“You got to hold on…”
“Hey, you got to hold on…”

“Yeah! You got to wait!”
“Yeah! You got to wait!”
But I don’t wanna wait!
No, I don’t wanna wait…

So, bless my heart and Bless my mind.
I got so much I wanna do, I ain’t got much time
So, must be somebody up above saying
“Come on baby girl! You got to get back up!”
“You got to hold on…”
“Hey, you got to hold on…”

“Yeah! You got to wait!”
“Yeah! You got to wait!”
But I don’t wanna wait!
No, I don’t wanna wait!

“You got to hold on…”
“You got to hold on…”
“Got to hold on…”
“You got to hold on…”

ああ!
22歳になった自分なんて想像できなかったけど
こうやって生きてるのは
きっと空の彼方で神様がこう言ってるからなんだ
「さあBrittany,天国は逃げたりしない こうして待ってるからね」
「ただもう少しの我慢だよ」
「まだちょっと早いからね」

ああ!
どうしよう
人生がこの先のどうなるのかも
どうすればいいのかもわからない
これってきっと
空の彼方で神様がこう言ってるからなんだ
「いいかいBrittany 元気を出して」
「諦めちゃダメだよ」
「しばらくそのまま頑張らなきゃ」

「そこで待ってなきゃ」
「まだちょっと早いからね」
だけど待ちたくなんかない
今すぐそこへ行きたいよ
このままなんてイヤなのに

ああ!どうしよう
やりたいことが山ほどあるのに
どうやったって時間が足りない
これってきっと
空の彼方で神様がこう言ってるからなんだ
「さあ元気を出して」
「そのままそこで頑張って」
「そのままそこで待ってるんだよ」

「とにかく待ってなさい」
「信じて待つことが大切だよ」
だけどひたすら待ってるだけなんて我慢できない
そんなのいい加減イヤなんだ

「そのまま諦めないで待ってなさい」