アメリカのインディー・ロックバンド。
2008年に、同じ年に解散した人気ロックバンド”ザ・フォーマット”(The Format)のネイト・ルイスを中心に結成された。

代表曲は、2011年に発表したシングル曲「”We Are Young” (featuring Janelle Monáe)」で、全米シングルチャートにて6週連続1位を獲得し、全世界で1000万枚を売り上げる大ヒットとなった。

この曲は、「Some nights」で始まる箇所が大変多い。
私見ですが、このnight(s)は音楽業界や芸能界などの「有名人」の世界を表しており、逆にdesert sunに代表される「昼の世界」は、一般人としての世界を表していると思います。

現在FUNとして売れている彼だけに、some nightsなのではないでしょうか。

またこの曲の中で「眠る」というのは、すなわち「売れなくなる/人気が凋落する」ということ。ために「stay up」、「wake up」などの単語が使われていると考えています。
眠ってしまったら、目が覚めた時は昼(=もう一般人)だからです。

訳文中に「夜」という単語がほとんど出てこないのはそのためです。

Some nights, I stay up cashing in my bad luck
Some nights, I call it a draw
Some nights, I wish that my lips could build a castle
Some nights, I wish they’d just fall off

But I still wake up, I still see your ghost
Oh Lord, I’m still not sure what I stand for oh
What do I stand for? What do I stand for?
Most nights, I don’t know anymore…
Oh woah, oh woah, oh woah oh oh
Oh woah, oh woah, oh woah oh oh

This is it, boys, this is war – what are we waiting for?
Why don’t we break the rules already?
I was never one to believe the hype – save that for the black and white
I try twice as hard and I’m half as liked, but here they come again to jack my style

And that’s alright; I found a martyr in my bed tonight
She stops my bones from wondering just who I am, who I am, who I am
Oh, who am I? mmm… mmm…

Well, Some nights, I wish that this all would end
Cause I could use some friends for a change
And some nights, I’m scared you’ll forget me again
Some nights, I always win, I always win…

But I still wake up, I still see your ghost
Oh Lord, I’m still not sure what I stand for, oh
What do I stand for? What do I stand for?
Most nights, I don’t know… (come on)

So this is it? I sold my soul for this?
Washed my hands of that for this?
I miss my mom and dad for this?

No. When I see stars, when I see, when I see stars, that’s all they are
When I hear songs, they sound like this one, so come on
Oh, come on. Oh, come on, OH COME ON!

Well, this is it guys, that is all – five minutes in and I’m bored again
Ten years of this, I’m not sure if anybody understands
This one is not for the folks at home; Sorry to leave, mom, I had to go
Who the fuck wants to die alone all dried up in the desert sun?

My heart is breaking for my sister and the con that she call “love”
When I look into my nephew’s eyes…
Man, you wouldn’t believe the most amazing things that can come from…
Some terrible nights…ahhh…

Oh woah, oh woah, oh woah, oh oh
Oh woah, oh woah, oh woah, oh oh

The other night, you wouldn’t believe the dream I just had about you and me
I called you up, but we’d both agree
It’s for the best you didn’t listen
It’s for the best we get our distance… oh…
It’s for the best you didn’t listen
It’s for the best we get our distance… oh…

四六時中追いかけまわされて
静かな生活はもう望めない 
それは確かに辛いけど
それが売れてるって証拠だから
きっと痛み分けってことなんだ
自分の歌でのし上がりたいと思いながら
逆にいっそ歌えなくなればと願ったりする
こんな風にいつも気持ちは揺れてる

だけどまだこの場所で頑張ってる
昔の生活が懐かしくて
また戻りたい時もあるけど
まだ自分でもわからないんだ 
自分がどう映ってるのか
自分が一体何者なのか
(前はわかってたはずなのに)
今はしょっちゅうわからなくなる

こういうことなんだな 
売れるってことは
ある意味戦争に巻き込まれるってことなんだよ
だけどもういいだろ?
いい加減,思い込みは捨てようぜ
昔はこんなこと,想像したこともなかったよ
あんなのは,TVや新聞のなかだけで起こる特別なことで
自分には関係のない話だと思ってた
だけどそうじゃなかったんだ
どんなに必死で頑張っても
あれこれ文句をつけられる
いやなら放っておいてくれりゃいいものを
しつこく絡んで来た挙句
ちゃっかりこの芸風を盗んでいきやがる

まあそれは我慢してやるよ
少なくとも今夜は,この気持ちをわかってくれる人がいる
一緒にいれば,自分が一体誰なのか
迷わなくて済みそうだ

こんなバカげたことが終わるなら
いっそ売れなくなって
消えていきたいと思ったりする
そうすれば,友達と気分転換しに出かけても
誰にも特に咎められない
だけどそうなりたくないって気持ちもある
なにもかもが思い通り
そんな時もあるからだ

だけどまだこの場所で頑張ってる
昔の生活が懐かしくて
また戻りたい時もあるけど
まだ自分でもわからないんだ 
自分がどう映ってるのか
自分が一体何者なのか
(前はわかってたはずなのに)
今はしょっちゅうわからなくなる

これが現実なのか?
こんなことのために
大切なものを犠牲にして
こんなことのために
過去を捨てて
家族と離れ離れになっても
我慢してきたのか?

そうじゃないはずだ スターだって,他の人間と何も変わらない 普通の人だ
どんな音楽だって,これと同じように音楽だろ?
だからつまらないことに振り回されるのはもう止めよう

こういうことなんだな わかったよ
「時の人」とか「ブーム」なんていわれてるけど
嬉しかったのは本当に最初の頃だけで
まだ人気絶頂なのに,もういい加減嫌気がさしてる
こんな状態がこれから10年も続いたら
一体どうなるんだろう?
こんなこと,生まれ育ったあの町の人は考えたこともないはずだ
ごめんよ,母ちゃん
だけどもうここにはいられない
だって,このままそこにいたら,
砂漠の真ん中で一人で干上がって死ぬみたいに
誰にも気づかれずに人生を終えることになる
そんなのだけはイヤなんだ

姉ちゃんが,望まない妊娠をした時は腹が立った
「好きだったから」なんて言ってたけど
要するに騙されたんだ
だけど可愛い甥っ子の顔を見てたら
最低の夜の出来事が最高の結果になる
そういうことが本当にあるんだって思えてくる

この間,2人のことを夢に見たけど
それを話しても,もうきっと信じてはもらえないな
電話してもいいけど,お互いわかってる
もう取り合ってもらえないし
こんなに気持ちが離れてしまったけど
それもきっとお互いのためで
もう仕方ないことなんだって

ある夜は、運が悪く負け続ける
ある夜は、引き分けとする
ある夜は、この口(歌)でお城さえ築けると願う
ある夜は、周りが何も関心を待たんくなることを願う

でも、僕はまだ起き上り、
君の幻影をまだ見る
神様、まだ僕には分からない
なんのために立ち上がればいいのでしょうか?
なんのために?
なんのために?
ほとんどの夜は、
これ以上なにも考えられないんだ
オーオ、オーウォーオ…

これがそうなんだ
これが戦争というものさ
僕たちは何を待っているのだろうか?
既存のルールなんて破ってしまわないか?
僕は誇大な宣伝を信じるようなヤツじゃなかった
黒白はっきりしたものを除いて
2回もがんばってみたが、そのできは半分さ
でも、ほら、また彼らが僕のスタイルを盗みにくる

それでいいんだ
今夜は寝床で「絶えず苦しむ人」を見つけたんだ
彼女は僕の骨に留まり
僕とはなにか?をただずっと考えていたんだ
僕とは、何だろう?と

ある夜は、この世界全部終わってしまえばいいと願う
変化のために友達何人かを利用することもできた
ある夜は、君が僕をまた忘れてしまうのではないかと怯える
ある夜は、僕は勝ち続けるんだ
勝ち続けるんだ

でも、僕はまだ起き上り、
君の幻影をまだ見る
神様、まだ僕には分からない
なんのために立ち上がればいいのでしょうか?
なんのために?
なんのために?
ほとんどの夜は、
なにも分からないんだ
オーオ、オーウォーオ…

これがそうなのか?
このために、僕は魂を売ったのか?
このために、あの関係を断ったのか?
このために、お母さんとお父さんを恋しがるのか?

違うよ
星を見る時は、そこに全部あるんだ
歌を聴く時はこんな感じの音がするんだ
さぁ、

そうだ、
これだよ
これがすべてなんだ、この5分に込められたものが
僕はまたつまらなくなる
この10年間、誰か理解してくれるかどうかは分からないけど
これは家のフォークソングじゃないんだ
ごめんね、お母さん、出ていくよ
行かなきゃいけないんだ
誰が砂漠の太陽の下でカラカラに乾いて
一人で死にたいなんて思うんだ?

心が引き裂けそうだよ
僕の姉とその反対のもの、彼女は「愛」を呼ぶもの
僕が甥の瞳を覗きこむと
君は信じられないだろう
もっともすばらしいことがひどい嘘によって生じうるものだと

アーア

オーオ、オーウォーオ…

また別の夜には、君は夢を信じられないだろう
君と僕との夢を
僕は君を呼びだすよ
でも僕たちどちらとも賛成するだろう
最善のためなんだ
君は聞かなかった
最善のためなんだ
僕たち距離をおこう
最善のためなんだ
君は聞かなかった
最善のためなんだ
僕たち距離をおこう

全米で最高3位。
“We Are Young”に続いて発売されたシングル。

この歌詞は内容が深く、比喩が多用されているように感じます。
単に戦争について語っているという意見や、Fun(ファン)というバンドにおける音楽のありかたを語っているという意見がありますが、解釈はひとそれぞれです。

音楽として、イントロの部分は幾分かクイーンのようなコーラスを思いだし、しかし全体的に”戦う”あるいは”葛藤”ような音楽であるような気がします。