イングランドのミュージシャン。本名はデクラン・パトリック・アロイシャス・マクマナス。
芸名の「エルヴィス・コステロ」は、エルヴィス・プレスリーと、父方の祖母の旧姓コステロに由来する。(「コステロ」はイタリア系の響きに聞こえるが、一般にアイルランド系の名前として多い苗字である。)
セカンド・アルバム『This Year’s Model』からは自身のバンドであるジ・アトラクションズを率いるようになり、その後もソロやオーケストラとのコラボレーション等、多彩な活動を展開、ヒットを連発する。
ポール・マッカートニーとの共作である代表曲『ヴェロニカ(Veronica)』は、フジテレビの『とくダネ!』の主題歌になった。
また、代表的なバラード曲『アリスン(Alison)』もドラマで時々起用される人気曲である。
1983年発売のアルバム「Punch The Clock」収録曲。
Elvis Costelloは非常に政治的なアーティストで,体制を批判する曲も多いので,その政治色ゆえになかなか本館では取り上げにくいのですが,一度は取り上げるべきアーティストだと以前から考えておりました。
この曲は、Elvis Costello本人がアルバムを制作する過程で、
「息抜きになる軽い曲として10分で作った大して内容のない曲」
だと語っているのですが、個人的には大変好きな曲です。
内容についても、意外なほど深い曲であるように思えます。とりわけ最後の連は、歌詞の裏でElvis Costello節が炸裂している感じがします。
ところで最後の連に出てくる、
「Between a lover and a fighter」
という箇所。
訳文では
「君は「恋」をしてるんだよ、 「抗議」をしてるわけじゃない」
としていますが、これはその前の「間違えないでよ」と関連させるために、敢えて意訳してあります。
無論「恋人(lover)」と「闘士(fighter)」と直訳しても良かったのですが、それではやや面白味に欠けるため、ご覧の訳文になりました。
Don’t tell me you don’t know what love is
When you’re old enough to know better
WHEN YOU FIND STRANGE HANDS IN YOUR SWEATER
When your dreamboat turns out to be a footnote
I’m a man with a mission in two or three editions
And I’m giving you a longing look
Everyday, everyday, everyday I write the book
Chapter One we didn’t really get along
Chapter Two I think I fell in love with you
You said you’d stand by me in the middle of Chapter Three
But you were up to your old tricks in Chapters Four, Five and Six
The way you walk
The way you talk, and try to kiss me, and laugh
In four or five paragraphs
All your compliments and your cutting remarks
Are captured here in my quotation marks
Don’t tell me you don’t know the difference
Between a lover and a fighter
With my pen and my electric typewriter
Even in a perfect world where everyone was equal
I’d still own the film rights and be working on the sequel
もう大人になっててもいい頃なんだから
そのセーターに他人の手が入って来た時や
すごくステキだと思った人が,実は大したことのないヤツだったりした時は
そう言ってよ
すぐにそんなんじゃない別の結末をいくつか用意してあげるから
だって,こうして憧れのまなざしで君を見ながら
毎日飽きもせず,2人を主人公にしたお話を書いてるんだ
第1章:出会った頃は,2人はとにかく擦れ違ってばかりだったよね?
第2章:それからしばらくして,やっと好きになったって気がついた
第3章:色々あった末に,やっと想いが通じたけど
それも束の間で,その後しばらくの間
本で言えば,第4・5・6章くらいまでは,君があれこれ小細工してきた
その歩き方
その話し方やキスしようとする仕草や笑う仕草を
4・5段落くらいで説明する
君が何を言ったか
どんな優しい言葉をかけてくれたか,逆にどんなひどい言葉を浴びせたかも
ここに引用符を付けてちゃんと書いておくからね
間違えないでよ
君は「恋」をしてるんだよ,「抗議」をしてるわけじゃない
だからもっと優しくしてよ
そしてこれから一緒に2人で
「人生」という名の映画を作っていこう
一握りの権力者だけがいい思いをする世界じゃなくて
みんなが同じように豊かに暮らせる世界
そんな社会が実現したら
映画の所有権なんてものは認められなくなるけど
それでも,ペンとタイプライターさえあれば
君が主役のその映画の所有権も
続編を作る権利だって
独り占めすることができるんだ

