イギリスのシンガーソングライター。
住所不定だった孤高のシンガー・ソングライターが、「たった1枚のアルバムで世界へ羽ばたいた」と評される天才。

2013年、映画『ホビット 竜に奪われた王国』のエンド・クレジットに書き下ろし曲『I See Fire(英語版)』が使用された。

2014年リリースのアルバム「x(マルティプライ)」は、イギリス・アメリカともにアルバム・チャートで初登場1位を獲得。イギリスではプラチナ・ディスクに認定された。

歌詞に登場する相手は文字通り「彼を起こした(=目覚めさせた)」のでしょうか?それともこれはメタファーなんでしょうか?

最初は文字通り「起こした(=目覚めさせた)」のだと思っていたのですが、それだけではないのではないかと思い始めました。
仮にそうだとすると、もう一つの「起こした」というのは一体どういうことなのでしょうか?
個人的には、主人公(の彼)の相手(の彼女)に対する見方が変わったのだと思っています。それ以前は主人公は相手のことを単なる友人だと思っていたが、今は恋人(彼女/妻)の候補として見るようになったというわけです。

I should ink my skin with your name
And take my passport out again
And just replace it
See I could do without a tan
On my left hand,
Where my fourth finger meets my knuckle
And I should run you a hot bath
Fill it up with bubbles

‘Cause maybe you’re loveable
And maybe you’re my snowflake
And your eyes turn from green to gray
In the winter I’ll hold you in a cold place
And you should never cut your hair
‘Cause I love the way you flick it off your shoulder

And you will never know
Just how beautiful you are to me
But maybe I’m just in love
When you wake me up

And would you ever feel guilty if you did the same to me?*
Could you make me a cup of tea
To open my eyes in the right way
And I know you love Shrek
‘Cause we’ve watched it 12 times
But maybe you’re hoping for a fairy tale too
And if your DVD breaks today
You shoulda got a VCR
Because I’ve never owned a Blue ray, true say

And now I always been shit at computer games
Because your brother always beats me
And if I lost, I’d go across and chuck all the controllers at the TV
And then you’d laugh at me
And be asking me
If I’m gonna be home next week
And then you lie with me ‘till I fall asleep
And flutter eyelash on my cheek between the sheets

And you will never know
Just how beautiful you are to me
But maybe I’m just in love
When you wake me up

And I think you hate the smell of smoke
You always try and get me to stop
You drink as much as me
And I get drunk a lot
So I take you to the beach
And walk along the sand
And I’ll make you a heart pendant
With a pebble held in my hand
And I’ll carve it like a necklace
So the heart falls where your chest is
And now a piece of me is a piece of the beach
And it falls just where it needs to be
And rests peacefully
So you just need to breathe to feel my heart against yours now
Against yours now
‘Cause maybe I’m just in love when you wake me up
Or maybe I’m just in love when you wake me up
Maybe I fell in love when you woke me up

名前のタトゥを入れようかな
パスポートはまた取り直して
書き換えればいいんだし
日焼けしてもそこだけは
肌が白いまま残るけど,それでも別に構わない
この左手の
薬指の根本のところなら
それからお風呂にお湯を張って
泡で一杯にしてもいいな

だってきっと好きになれると思うから
探してた相手は目の前にいるのかも
目の色が緑から灰色に変わるんだね
そうだ,冬の間,寒い場所では抱いててあげるから
髪は切っちゃダメだからね
肩にかかる髪を払う,その仕草が好きなんだから

きっと信じてもらえないけど
今の君はすごくかわいいよ
だけどもしかしたら気のせいなのかな
好きだと思ってるだけなのかも
昨日一晩一緒に過ごして
今朝は起こしてもらったから

あれが逆の立場だったら
君も気が咎めるのかな?*
淹れてもらった紅茶を飲んだら
この眠気も取れるから
きっとはっきりわかるはず
シュレックが好きなんだよね?
だって一緒にもう12回も見てるもの
もしかして同じようにああいうお伽話に憧れてるの?
もし今日DVDが壊れたら
ヴィデオプレイヤーを買うんだよ
だってブルー・レイなんてもってないんだから,いい?

ゲームはとにかくヘタクソなんだ
だって君のアニキに負けてばかりだから
負けたら,頭に来て,コントローラーを片っ端から,TVに向かって投げつける
そしたらこっちを見て笑いながら
こんな風に聞かれるんだ
来週はもう遊びに来ないのって
それから眠くなるまで僕のそばに寄り添って
一緒にシーツに包まれる
この頬に君の睫毛を感じながら

きっと信じてもらえないけど
今の君はすごくかわいいよ
だけどもしかしたら気のせいなのかな
好きだと思ってるだけなのかも
昨日一晩一緒に過ごして
今朝は起こしてもらったから

タバコの匂いが嫌いなんだろ?
いつもやめさせようとしてるから
お酒に関しては,お互いいい勝負だけど
酔いつぶれるのは大抵こっちの方
だから浜辺に連れて行って
砂浜を一緒に散歩する
ハートのペンダントを作ってあげる
そこで拾った小石を使って
削ってネックレスみたいにすれば
その胸の辺りにハートが来るよ
そうすれば,この想いが浜辺の思い出の一部になって
相応しい場所にちゃんと納まって
ずっとそこに残るから
気持ちを確かめたくなった時は
ただ息すればいいんだよ
そうすれば想いの在り処がわかるはず
その胸の上にあるんだよ
だけどもしかしたら気のせいなのかな
好きだと思ってるだけなのかも
昨日一晩一緒に過ごして
今朝は起こしてもらったから
多分きっとそうなんだ
今朝一緒に目が覚めて,それで好きになったんだ

(補足)

* 歌詞の中に登場するこの一文:「And would you ever feel guilty if you did the same to me?」ですが、実はこの箇所の解釈が曲全体の解釈を左右します。

一体主人公は相手に何をしたのか?

ここからは私の勝手な想像なのですが、前の晩に主人公と相手は「ルビコン川を渡ってしまった(←わかりにくかったらすみません)」のだと思われます。

ゲームの下りからもわかるように、おそらく主人公は、彼女の兄弟(確率的に兄でしょう)の友人。彼女とは旧知の仲だったのですが、以前はただの友人だったのでしょう。

しかしなにかのはずみで前の晩に「ルビコン川を渡って」しまい、そして翌朝に自分を起こしてくれた彼女の意外なかわいさに気付くというストーリーです。

またそう考えると、冒頭のタトゥの下りに説得力が出ます。急に気分が盛り上がってしまって妄想が炸裂するという流れですが、確かに身に覚えがあります。まだなにも確実なものがないのに、気持ちだけが先走るというアレです。

かのSpitzも「チェリー」で「愛してるの響きだけで強くなれる気がしたよ」と歌っておりますが、ひょっとするとこういう「大いなる勘違い」が人類の繁栄に大きく貢献しているのかもしれません。