アメリカのシンガーソングライター、サミュエル・ビームのステージネーム。
アイアン・アンド・ワインという名前は、ビームが映画を撮影している間に雑貨店で見つけたサプリメント、「Beef Iron & Wine」から取り入れられた。

フロリダ州立大学で芸術学の修士号を取得し、アルバム発売までマイアミ大学とMiami International University of Art & Designでの映画・映画撮影技術の教師をしていた。

トワイライトシリーズのファンではありませんが美しい曲です。ヒロインのベラを演じているKristen Stewartがプロムのシーンにこの曲を選んだんだとか。

ただ歌詞の内容は、あまりロマンチックではありません。
隠喩にあふれ、多分政治的メッセージも盛り込まれています。

「君」とは何を指すのかについては、理想とするアメリカやアメリカ的生活であると言う意見があります。
「飛べない鳥」は「君」のことなのでしょうか?
それなら「アメリカの口」というのは?

私の見方はこうです:
「主人公」=アメリカ
「君」=理想とするアメリカ像やかつての古き良き時代のアメリカ像
「飛べない鳥」=「君」=理想とするアメリカ像(アメリカの象徴の白頭ワシ)
「アメリカの口」=メディアや言論の自由

この曲を聴くとサイモン&ガーファンクルを思い出します。
アイアン&ワイン、サイモン&ガーファンクル、飛べない鳥&アメリカの口 

I was a quick wet boy
Diving too deep for coins
All of your street light eyes
Wide on my plastic toys
And when the cops closed the fair
I cut my long baby hair
Stole me a dog-eared map
And called for you everywhere

Have I found you?
Flightless bird, jealous, weeping
Or lost you?
American mouth
Big pill looming

Now I’m a fat house cat
Nursing my sore blunt tongue
Watching the warm poison rats
Curl through the wide fence cracks
Pissing on magazine photos
Those fishing lures thrown in the cold and clean
Blood of Christ mountain stream

Have I found you?
Flightless bird, grounded, bleeding
Or lost you?
American mouth
Big pill stuck going down

いつも元気いっぱい動き回ってる子どもだった
みんなが心配するほど水中深くまで潜ってコインを拾ってた
よくあるプラスティックのおもちゃを持ってるだけで
街灯まで羨ましがってる気がして得意だったよ
だけどある日警官がやってきて、そんな楽しいお祭りは終わりになった
僕も伸ばした髪を切って大人になった
そして角に折り跡のついた地図を盗んで
君をあちこち探して回った

だけど君は見つかったのかな?
飛べない鳥は泣いている 空飛ぶ仲間が羨ましくて
それとも君を見失ったのかな?
アメリカの口には
大きな苦い薬が見えている

そして今、僕は飼い猫になった
食べ過ぎて痛む舌をいたわってる太った猫だ
毒入りのねずみがいても追いもせずただ見てるだけ
フェンスに空いた大きな穴をくぐり
外へ抜け出してみても大してやることがない
雑誌のルアー釣りの写真に
おしっこをかけるのがせいぜいだ
「キリストの血」という山を流れる
澄んだ冷たい渓流の写真を見ても何も感じない

僕は君を見つけられたのかな?
あの哀れな飛べない鳥は、飛ぶことを許されず血を流してる
それとも君を失ったのかな?
アメリカの口には
飲み込んだ大きな苦い薬lが挟まってる