アメリカ合衆国の女優、歌手、アイドル。
10歳のとき、テレビ番組『バーニー&フレンズ』でデビュー。2008年にディズニー・チャンネルで放送されたテレビ映画『キャンプ・ロック』のヒロイン・ミッチー役で一躍大ブレイク。同作品の続編、『キャンプ・ロック2 ファイナル・ジャム』も大ヒットし、ワールドツアーも行った。
非常に高い歌唱力の持ち、2ndアルバムで作曲にかかわったジョン・メイヤーも彼女を一目置いている。
歌詞に登場する主人公はあまりに世界から孤立していて、自分の人生などどうでもいいと考えているような気がします。
歌詞を読みながら、彼女がこのまま雪深い山の中で凍死してしまうのではないかと不安になりましたが、ヴィデオを見てそれが誤りだったとわかりました。
暗いというよりもむしろ元気の出る明るい曲です。
Disneyのアニメーション映画『Frozen(アナと雪の女王)』のエンドロールに使われています。
Let it go, let it go
Can’t hold it back anymore
Let it go, let it go
Turn my back and slam the door
The snow glows white on the mountain tonight,
Not a footprint to be seen.
A kingdom of isolation and it looks like I’m the queen.
The wind is howling like the swirling storm inside.
Couldn’t keep it in, heaven knows I tried.
Don’t let them in, don’t let them see,
Be the good girl you always had to be.
Conceal, don’t feel, don’t let them know.
Well now they know.
Let it go, let it go
Can’t hold it back anymore
Let it go, let it go
Turn my back and slam the door
And here I stand and here I’ll stay
Let it go, let it go
The cold never bothered me anyway
It’s funny how some distance makes everything seem small
And the fears that once controlled me, can’t get to me at all.
Up in here in the cold thin air, I finally can breathe.
I know I left a life behind, but I’m too relieved to grieve.
Let it go, let it go
Can’t hold it back anymore
Let it go, let it go
Turn my back and slam the door
And here I stand, and here I’ll stay
Let it go, let it go
The cold never bothered me anyway
Standing frozen
In the life I’ve chosen.
You won’t find me.
The past is all behind me
Buried in the snow.
Let it go, let it go
Can’t hold it back anymore
Let it go, let it go
Turn my back and slam the door
And here I stand, and here I’ll stay
Let it go, let it go
The cold never bothered me anyway, yeah, whoa
(na na, na na, na na na na) [x4]
Na, na, here i stand, let it go, let it go, oh
Let it go
これ以上は我慢するのは無理だから
忘れるの,なにもかも
振り返らずに背中を向けて
ドアをバタンと閉めてしまうの
今夜,山では雪が白く輝いている
雪には足跡ひとつもついてない
ここは孤独の王国で
そこの女王になったみたい
風が強く吹き付ける
まるでこの心のなかで
嵐が吹き荒れているみたいに
どうしても我慢できなかったけど
それでも精一杯頑張ったんだ
周りの人に悟られないよう
わからないようにしなきゃダメ
いつも周囲が期待する
「いい子」でいなきゃいけないの
だからなにもかも飲み込んで
なにも感じないようにして
気づかれないようにって考えた
だけどもうバレちゃったね
忘れるの,なにもかも
これ以上は我慢するのは無理だから
忘れるの,なにもかも
振り返らずに背中を向けて
ドアをバタンと閉めてしまうの
そして今はここにいて
これからもそうするの
忘れるの,なにもかも
そのせいで寒くても
そんなのなんてことないよ
ヘンだよね
遠くから眺めるとなにもかも
つまらないことに思えてくる
あの頃は色んなものが怖かったけど
もうそんなこと全然ない
ここまで登って来て
冷たくて薄い空気の中で
やっと息がつけたんだ
わかってる 人生を捨てちゃったって
だけど悲しいって思うより
ほっとする気持ちの方が強いんだ
忘れるの,なにもかも
これ以上は我慢するのは無理だから
忘れるの,なにもかも
振り返らずに背中を向けて
ドアをバタンと閉めてしまうの
そして今はここにいて
これからもそうするの
忘れるの,なにもかも
そのせいで寒くても
そんなのなんてことないよ
こうして立ったまま
凍えそうになってるけど
それでもこれが
自分で選んだ人生なの
なかなかすぐには見つからないよ
だって過去はなにもかも
深い雪に埋めてきたから
忘れるの,なにもかも
これ以上は我慢するのは無理だから
忘れるの,なにもかも
振り返らずに背中を向けて
ドアをバタンと閉めてしまうの
そして今はここにいて
これからもそうするの
忘れるの,なにもかも
そうすればもう寒くても
そんなのなんてことないよ
もう忘れてしまうんだ
(余談)
この歌詞に登場する「let it go」という表現ですが、ここ本館を始めた頃はなかなかそれが掴めず、意味を取るのに苦労しました。
例えばこの「忘れる」という意味を表す場合、おそらく学校ではforgetと習うはずですが、このforgetは「完全に忘れてしまう」感じです。
逆にこのlet it go (or letting go)は「記憶には残っているがもうそれによって影響を受けない」という感じであるように思います。
宿題やアポイントメントを忘れた場合であれば「forget」が正しいのでしょうが、人は過去の恋愛や辛い記憶などを「完全に忘れてしまう」ことはできません。ただ「記憶には残っているがもうそれによって影響を受けない」状態にすることはできます。
こういったいわば「言葉の裏地」のようなものは学校では教えてくれません。その一方でネイティヴの方なら意識せずに理解できることなので、敢えて取り上げることもないため、ネットを検索しても答えがなかなか見つかりません。
このように考えていくと歌詞の翻訳が難しいのは、こういう学校で習った文法だけでは対応できない箇所が多いからかもしれません。
それはともかく、この曲は歌詞が美しい。
山の冷たい空気。雪の積もった森。星座を散りばめた冬の夜空。
麓に広がるきらびやかな夜景と深い雪の中を行く主人公が、一歩を踏み出すたびに響いてくるサクサクという雪を踏みしめる音。
主人公の吐く白い息・・・
そういうものが目の前に広がってくるような気がします。
ありのままで
もう秘密にすることは何もない
ありのままで
解き放って
前を向いて、ドアをバタンッと閉じて
今夜、山の上に雪が白く輝いている
足跡も見あたらない
すべてのものから切り離された王国
まるで女王のような気分
内に渦巻く嵐を秘めたように、風が吠える
我慢することはもうできない
私が頑張っていることは
天(両親)も承知のはず
取り込んではだめ、見てはだめ
良い子にならなくちゃ
あなたはいつもそうしなくちゃいけなかった
隠してしまって、何も感じなくなる
知らせないで
でも今はみんな分かるでしょう
ありのまま
ありのままで
もう秘密にすることは何もない
ありのままで
解き放って
前を向いて、ドアをバタンッと閉じて
そして、私はここに立って
この場所にずっといるわ
ありのままで
解き放って
寒さだって私を邪魔できない
おかしいわ
ちょっと距離を置くだけで
こんなにも全てが小さなことに思えるなんて
かつて私を覆ってた恐れは
もう気にならなくなった
薄い冷たい空気に包まれて
やっと息ができるようになったの
人生を置いてきてしまったって分かってる
でも、悲しみすら忘れるほど安堵しているわ
ありのまま
ありのままで
もう秘密にすることは何もない
ありのままで
解き放って
前を向いて、ドアをバタンッと閉じて
そして、私はここにかまえて
この場所にずっといるわ
ありのままで
解き放って
寒さだって私を邪魔できない
氷の上に立つ人生
自分自身で選んだ道
見つけることは出来ないでしょうね
過去は全て私の背後に
すべて雪に埋もれてしまったから
ありのまま
ありのままで
もう秘密にすることは何もない
ありのままで
解き放って
前を向いて、ドアをバタンッと閉じて
そして、私はここに立って
この場所にずっといるわ
ありのままで
解き放って
寒さだって私を邪魔できない
ディズニー映画、「アナと雪の女王 (原題: Frozen)」の挿入歌、エンドロールソング。
映画のための書き下ろしの曲であり、ミュージカル業界大物(トニー賞受賞経験あり)のイディナ・メンゼル (Idina Menzel) が女王エルサ役を演じて歌っている。
デミ・ロヴァート(ディズニー・チャンネル出身)は、そのカバー曲をウォルト・ディズニー・レコードより発売した。
挿入歌とは歌の構成や歌詞の内容に少し異なる部分が存在する。