アメリカのフォーク・ロックバンド。
2006年に、フォーク・シンガーソングライターのジャスティン・バーノンを中心に結成。現在10名で活動している。
2012年の第54回グラミー賞にて、計4部門にノミネート。そのうち最優秀新人賞を受賞。
それと同時に、アルバム『Bon Iver, Bon Iver』が「ベスト・オルタナティブ・アルバム」を受賞した。
2012年グラミー賞の年間最優秀曲 ノミネート曲。
The Beatlesの『Across The Universe』と同様、この曲は作曲したJustin Vernon (Bon Iver)個人の様々なイメージと記憶の集合体で、それが全体としてひとつの短編映画的なストーリーを作り出しているような気がします。
文法はあまり重視せず、むしろそれらのイメージの方に力をいれているため、様々な解釈が可能です。
歌詞に登場するYOUは主人公なのか?,それとも別の人間なのか?
2人は別の人間であり、1番から3番までの歌詞は、それぞれ死・災害・時間という人間の力の及ばないものを表しているというのが私の解釈です。
曲のテーマは
「significance in that insignificance)さして意味もないようなものにこそ意味がある」
「謙虚になり己を知り人生を楽しめ」
といったところでしょうか。
ヴィデオはアイスランドで撮影されています。
こんな場所(風景)が地球上に実在するとわかった時は、衝撃でした。
もうただただ美しいです。
“Someway, baby, it’s part of me, apart from me.”
You’re laying waste to Halloween
You fucked it friend, it’s on it’s head, it struck the street
You’re in Milwaukee, off your feet
And at once I knew I was not magnificent
Strayed above the highway aisle
(Jagged vacance, thick with ice)
And I could see for miles, miles, miles
3rd and Lake it burnt away, the hallway
Was where we learned to celebrate
Automatic bought the years you’d talk for me
That night you played me ‘Lip Parade’
Not the needle, nor the thread, the lost decree
Saying nothing, that’s enough for me
And at once I knew I was not magnificent
Hulled far from the highway aisle
(Jagged, vacance, thick with ice)
And I could see for miles, miles, miles
Christmas night, it clutched the light, the hallow bright
Above my brother, I and tangled spines
We smoked the screen to make it what it was to be
Now to know it in my memory:
And at once I knew I was not magnificent
High above the highway aisle
(Jagged vacance, thick with ice)
But I could see for miles, miles, miles
そう言われて,楽しいはずのハロウィーンが台無しになった
せっかくのお祭りだったのに,全然楽しめなくて,悲惨の一語だったよ
君はミルウォーキーにいた 病気だったんだ
その時,自分が何もできない無力な存在なんだってことを悟ったよ
だけどハイウェイに車を停め,車を降りて中央分離帯に立つと,
(休暇で酔っぱらってたし,厚い氷が張ってたからかもしれないけど)
目の前に広がる景色がどこまでも見渡せたんだ 何マイルも何マイルもね
3番街とレイク通りの角の店は火事で焼けてなくなった 思い出の詰まった場所だった
その店のホールで,酒を飲んで祝うことを覚えたんだ
オートマチックがあの大切な時間を奪ってしまった
あの夜,Lip Paradeを歌ってくれたね
派手な仕掛けもなかったし,特別なニュースがあったわけでもない
話もあまりしなかったけど,もうそれだけで十分だった
火事のニュースを聞いて,自分が何もできない無力な存在なんだってことを悟ったよ
だけど中央分離帯から遠く離れてみると,
(休暇で酔っぱらってたし,厚い氷が張ってたからかもしれないけど)
目の前に広がる景色がどこまでも見渡せたんだ 何マイルも何マイルもね
クリスマスの夜、辺りは明るかった 聖なる灯りだ
はしゃぎまわる兄や自分の上で輝いていたよ
スクリーンを燃やしてハッパの代わりに吸ったりした
あんな時代はもう過ぎたけど,今も思い出になって自分のなかで生きている
そして悟ったんだ 時間の流れの前では,自分は何もできない無力な存在だって
だけどそのことに気づいたら,中央分離帯のずっと上の方にいたけど
(休暇で酔っぱらってたし厚い氷が張ってたからかもしれないけど)
そこから眼下に続く広大な景色が,遠くまでずっと見渡せたんだ 何マイルも何マイルもね
それは僕の一部、それは僕とは別のもの」
ハロウィーンで疲れてぐったりなっている
友達の頭を殴って、道路にたたきつけたんだ
君はミルウォーキーにいて その足で外へ出ていく
そうしてすぐに気付くんだ 僕は偉大なんかじゃないって
幹線道路の上ではぐれてる
(とげのある休暇、氷で厚く覆われた)
僕には何マイル先も見えるよ
3番目と湖は焼き払われ
あの廊下は僕たちが祝うことを学んだ場所
自動的なものが年を持ってきた
君は僕に話しかけた
あの夜「リップ・パレード」で君と遊んだ
針でもなく、糸でもなく、負けた判決
何も言わず
でもそれだけで十分なんだ
そうしてすぐに気付くんだ 僕は偉大なんかじゃないって
幹線道路の上ではぐれてる
(とげのある休暇、氷で厚く覆われた)
僕には何マイル先も見えるよ
クリスマスの夜 それは光をつかまえて
聖なる輝きがお兄ちゃんと僕ともつれた背の上に
あるべき姿にしようと目隠しを吸った
今それは僕の記憶の中
そうしてすぐに気付くんだ 僕は偉大なんかじゃないって
幹線道路の上ではぐれてる
(とげのある休暇、氷で厚く覆われた)
僕には何マイル先も見えるよ
第54回グラミー賞 Song of the Year Record of the Year部門
ノミネート曲。
作詞作曲を手掛けるJustin Vernon(ジャスティン・ヴァーノン)は次のように語った。
「(曲の題名の)Holoceneとは地質時代の名前にも由来するけど
魂の暗い夜を過ごしたポーランドにあるバーの名前でもあるんだ」
また、こうも述べている。
「この題名はうまくいかない時の比喩だが、
自分が何かに価値があるとの救いや悟りについての曲
つまり、自分は特別であると同時に特別ではないんだということ。」