アメリカのパンク・ロックバンド。
バンド名の由来は、「初めてドラッグをやった日」を歌った曲、「グリーン・デイ」から。ちなみに、バークレーのスラングで「親元から離れ独り立ちする日」と言う意味もある。

パンクバンドとしては史上初のグラミー賞の最高賞「最優秀レコード賞」を獲得するなど、ポップ・パンクを代表するだけでなく、パンク史においても重要な地位に位置づけられるバンドである。

グラミー賞の最優秀オルタナティブアルバム賞を受賞した『ドゥーキー』、最優秀アルバム賞を受賞した『アメリカン・イディオット』、『21世紀のブレイクダウン』などのアルバムのほか、「バスケット・ケース」、「マイノリティ」、グラミー賞の最優秀レコード賞を受賞した「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」などの楽曲で知られる。

Green Dayの3部作アルバム’Uno!,Dos!,’Tre!の三作目、Tre!からの最初のシングルです。
映画「The Twilight Saga Breaking Dawn Pat 2.(トワイライト・サーガ・ブレイキング・ドーン第二章)」の挿入歌になっています。

前作Stray Heartは女たらしの最低野郎を主人公にした曲でしたが、この曲はこれとは全く違います。
Billy Joe Armstrong自身がRolling Stones誌に語ったように、確かに「(パーティの)後片付けをしている」感じです。

Where in the world’s the forgotten
They’re lost inside your memory
You’re dragging on, your heart’s been broken
As we all go down in history

Where in the world did the time go?
It’s where your spirit seems to roam
Like losing faith to our abandon
Or an empty hallway from a broken home

Well don’t look away from the arms of a bad dream
Don’t look away, sometimes you’re better lost than to be seen

I don’t feel strange, it’s more like haunted
Another moment trapped in time
I can’t quite put my finger on it
But it’s like a child that was left behind

So where in the world’s the forgotten?
Like soldiers from a long lost war
We share the scars from our abandon
And what we remember becomes folklore

Well, don’t look away from the arms of a bad dream
Don’t look away, sometimes you’re better lost than to be seen
Don’t look away from the arms of a moment
Don’t look away from the arms of tomorrow
Don’t look away from the arms of a moment
Don’t look away from the arms of love

自分が忘れてしまった人間は
一体どこへ行くのかって?
みんな記憶の中に消えるんだよ
そのことにこだわって,ずっと傷ついてるけど
そんなの誰でもそうなんだ
誰だっていつかは歴史の一部になっていく

あの頃の時間は
一体どこへ消えるのかって?
その頃のことを考えてるみたいだけど
そういう記憶の中に消えるんだよ
置き去りにしたものがもうどうでもよくなるみたいに
そうでなきゃ,もう壊れて住む人のいなくなった
家の玄関に消えるんだよ *

悪い夢に思えても,そこから目をそむけちゃダメだ
いつまでも記憶に残るより忘れてもらった方がいいこともある

あの頃の記憶にヘンな感じがするわけじゃない
それどころか,今もあの頃なんじゃないかって気がして
いつも頭から消えて行かない感じなんだよ
普通の時間の流れのなかに
それとは関係ない瞬間が挟まってる感じかな
これがそうだとはっきりわかってるわけじゃないけど
子どもが家族とはぐれた感じなんだ

それで忘れてしまった人間は
一体どこへ行くんだろう?
昔の戦争の兵士のように
誰でもみんな,置き去りにしてしまったことで傷つきながら
記憶に残っていることを物語として伝えていく 

悪い夢に思えても,そこから目をそむけちゃダメだ
いつまでも記憶に残るより忘れてもらった方がいいこともある
この瞬間を精一杯生きればいい
将来をしっかり見つめて歩いていけ
現実から目をそむけたり
愛ってものから逃げたりしないで

(補足)

* 歌詞のこの部分に登場するhomeという単語。
「家」ですが家屋としての「家」ではなく、「家庭」としての家を指します。
また、歌詞のなかでは比喩的に「本当の自分」や「自分の居場所」という意味で使われることもあります。
ここをhouseにせずhomeにしたことで昔の自分を表現しているのかもしれません。