【歌詞翻訳・意味解説】James Morrison/ジェイムズ・モリソン You Gave Me Something/ユー・ゲイヴ・ミー・サムシング【歌詞翻訳・意味解説】

イギリスのシンガー、ソングライター、ミュージシャン。
アルバム「ジェイムス・モリソン/Undiscovered」(2006)と「ソングス・フォー・ユー/Songs for You, Trust for Me」(2008/日本発売は2009年)は合わせて450万枚の売り上げを記録した。

代表曲は、「君に逢えてよかった…」、「Wonderful World」、「The Pieces Don’t Fit Anymore」、さらにNelly Furtadoをフューチャーし世界的大ヒットとなった「Broken Strings」など。

歌詞の中の
「誰かを好きになることなんて絶対ないと思ってた
 そんな贅沢は許されないと感じてた」
がいいですね。

直球勝負のラヴソングではありますが、『Just The Way You Are』や『Honey Bee』等の他の直球系よりも、はるかに感情移入できます。

この曲の主人公は、好きな人に自分の気持ちをなかなか伝えられません。
私の友人でBruno MarsやBlake Sheltonのように、自分の気持ちを相手に伝えられる人間は皆無ですが、このやり方ならできそうです。

ウィキペディアによると、James Morrisonは、貧困と病気が原因であまり幸せな幼少期を送っていないらしい。
この曲の主人公は彼自身の分身なのかもしれません。

そう考えるとあの
「誰かを好きになることなんて絶対ないと思ってた
 そんな贅沢は許されないと感じてた」
の箇所が切ないですね。

You want to stay with me in the morning
You only hold me when I sleep
I was meant to tread the water
Now I’ve gotten down in too deep
For every piece of me that wants you
Another piece backs away

‘Cause you give me something
That makes me scared, alright
This could be nothing
But I’m willing to give it a try
Please give me something
‘Cause someday I might know my heart

You already waited up for hours
Just to spend a little time alone with me
And I can say I’ve never bought you flowers
I can’t work out what they mean
I never thought that I’d love someone
That was someone else’s dream

‘Cause you give me something
That makes me scared, alright
This could be nothing
But I’m willing to give it a try
Please give me something
‘Cause someday I might call you from my heart
But it might be a second too late
And the words I could never say
Gonna come out anyway

‘Cause you give me something
That makes me scared, alright
This could be nothing
But I’m willing to give it a try
Please give me something

‘Cause you give me something
That makes me scared, alright
This could be nothing
But I’m willing to give it a try
Please give me something
‘Cause someday I might know my heart
Know my heart, know my heart, know my heart

朝は一緒にいてくれる
眠ってる時はただ抱きしめてくれる
ほんの遊びのつもりだったのに
気がつくと本気になってた
心の底から一緒にいたいと思うのに
どこかで足踏みする自分がいる

だって一緒にいると「不思議な感じ」がするんだ
こんなこと初めてだから怖いけど でもいいんだ
後悔するかもしれないけど
とにかく踏み出してみるよ
その「不思議な感じ」を受け止めてみる
そうすれば自分の気持ちがわかるかも

もう何時間も寝ないで待っててくれる
一緒に過ごすのはほんのわずかな時間なのに
だけどこっちは花を買ってあげたこともない
花言葉がわからないんだ
誰かを好きになることなんて絶対ないと思ってた
そんな贅沢は許されないと感じてた

でも一緒にいると「不思議な感じ」がするんだ
こんなこと初めてだから不安だけど でもいいんだ
後悔してもいい
とにかく踏み出してみるよ
君の想いを受け止めてみる
本当に君が好きになった時は
もう手遅れかもしれないけど
でも今度こそ正直に好きだよと
言える気がする

だって一緒にいると「不思議な感じ」がするんだ
こんなの初めてだから不安だけど でもいいんだ
後悔するかもしれないけど
とにかく踏み出してみる
君の想いを受け止めてみるよ

一緒にいると「不思議な感じ」がするんだ
こんなこと初めてだから怖いけど でもいいんだ
後悔してもいい
とにかく踏み出してみるよ
君の想いを受け止めるんだ
今度こそ自分の気持ちがわかるかも
好きだっていう気持ちがね

【歌詞翻訳・意味解説】Jack White/ジャック・ホワイト Love Interruption/ラヴ・インタラプション【歌詞翻訳・意味解説】

アメリカのギタリスト、ボーカリスト、音楽プロデューサー。出生名は、John Anthony Gillis。
類稀な音楽的価値観と才能から、音楽界では不思議な存在とされており、アメリカのルネッサンス的な人物と評されている。

シングル「Steady as she goes」が大ヒット。続くアルバム「Broken Boy Soldiers」は、ビルボードのアルバムチャートに初登場7位で入り、グラミー賞2部門でノミネートされた。

2003年にアカデミー賞を受賞した『コールドマウンテン』で、ジョージア役に抜擢。作品の中ではアパラチアの歌を数曲演奏している。
他にも、ジム・ジャーミッシュ監督の『コーヒー&シガレッツ』のエピソード「Jack Shows Meg His Testla Coil」に本人の役で、ジャド・アパトー製作のコメディ『ウォーク・ハード ロックへの階段』(07/未)にエルビス・プレスリー役で特別出演した。

Jack WhiteはNMEのインタヴューで
「恋(愛)をすることで生じる苦しみから、主人公が何かを学ぼうとしてる」
と語っています。
主人公は辛いだけだからと自分に言い聞かせ、「恋」から距離を置こうとしますが、それがさほど上手くいっているようには思えません。

I want love to: roll me over slowly,
Stick a knife inside me, and twist it all around.
I want love to: grab my fingers gently,
Slam them in a doorway, Put my face into the ground.
I want love to: murder my own mother,
Take her off to somewhere, like hell, or up above.
And I want love to: change my friends to enemies,
Change my friends to enemies, and show me how it’s all my fault.

And I won’t let love disrupt, corrupt or interrupt me
I won’t let love disrupt, corrupt or interrupt me
Yeah I won’t let love disrupt, corrupt or interrupt me, anymore.

I want love to: walk right up and bite me,
Grab a hold of me and fight me, leave me dying on the ground.
I want love to: split my mouth wide open,
And cover up my ears and never let me hear a sound
I want love to: forget that you offended me,
Or how you have defended me when everybody tore me down
Yeah and I want love to: change my friends to enemies,
Change my friends to enemies, and show me how it’s all my fault.

Yeah I won’t let love disrupt, corrupt or interrupt me
I won’t let love disrupt, corrupt or interrupt me
Yeah I won’t let love disrupt, corrupt or interrupt me, anymore.

「恋」なんていうものは
この体をゆっくり転がして
そこにナイフを突き立てて
体の奥を抉ってくる
「恋」なんていうものは
この指を優しく掴んでおいて
ドアに挟んで痛めつけ
顔を地面にこすり付ける
「恋」なんていうものは
実の母親でさえ殺してしまって
地獄だか天国だか知らないが
遠いところへ連れていく
「恋」なんていうものに
うつつを抜かしてしまったら
友人がすっかり敵になって
こうなったのはなにもかも
お前のせいだと言われるんだ

だから「恋」なんてものには手を出さない
そんなものに邪魔されたり
ダメにされたり
口出しされるのはイヤなんだよ

「恋」なんていうものは
あっという間に近づいてきて
こっちに噛みついてくる
掴みかかって痛めつけ
そのままそこに置き去りにする
「恋」なんていうものは
こっちを有頂天にさせたまま
その耳を覆ってしまって
何も聞こえなくしてしまう
「恋」なんていうものは
相手に傷つけられたことや
周りから非難された時
相手に救われたっていうことも
忘れさせてしまうんだ
「恋」なんていうものに
うつつを抜かしてしまったら
友人がすっかり敵になって
こうなったのはなにもかも
お前のせいだと言われるんだ

だから「恋」なんてものには手を出さない
そんなものに邪魔されたり
ダメにされたり
口出しされるのはイヤなんだよ

【歌詞翻訳・意味解説】James Taylor/ジェイムズ・テイラー Fire and Rain/ファイア・アンド・レイン【歌詞翻訳・意味解説】

アメリカのシンガーソングライター。兄弟全員と歌手のカーリー・サイモンとの間に生まれた2人の子供はミュージシャンとしてデビューしている。

1970年、アルバム『Sweet Baby James』がヒットした。
兄の死など、本人のプライベートな体験を題材にして曲作りをしたり、人々の悲哀を描き出すという独特の作風で数々の名盤を残し、アメリカを代表するアーティストにまで登りつめた。

代表作「ファイアー・アンド・レイン」は、友人の自殺を綴った作品であるとされている。過去に、グラミー賞獲得やロックの殿堂入りなど、輝かしいキャリアを積み重ねて来た。

Glee Season 5の追悼エピソード 登場曲。

Wikipediaによれば、VH1シリーズのStory TellersでJames Taylorは、「この曲はデヴュー間もない頃人生で起こった出来事について歌ったものだ」と説明しています。

この曲の2行目にある
Suzanne the plans they made put an end to you
という箇所は、デヴュー・アルバムをレコーディング中に自殺して亡くなった幼なじみの女性Suzanne Schnerrについて語ったものだそうです。

また当時所属していたバンド「The Flying Machine」が空中分解してしまい、それが原因でひどいうつに悩まされたとも語っています。

したがって、歌詞に登場する
sweet dreams and Flying Machines in pieces on the ground
はそのバンドのことであり、巷で長く噂されているような飛行機事故のことではないそうです。

Just yesterday morning, they let me know you were gone.
Suzanne, the plans they made put an end to you.
I walked out this morning and I wrote down this song,
I just can’t remember who to send it to.

I’ve seen fire and I’ve seen rain. I’ve seen sunny days that I thought would never end.
I’ve seen lonely times when I could not find a friend, but I always thought that I’d see you again.

Won’t you look down upon me, Jesus, You’ve got to help me make a stand.
You’ve just got to see me through another day.
My body’s aching and my time is at hand and I won’t make it any other way.

Oh, I’ve seen fire and I’ve seen rain. I’ve seen sunny days that I thought would never end.
I’ve seen lonely times when I could not find a friend, but I always thought that I’d see you again.

Been walking my mind to an easy time, my back turned towards the sun.
Lord knows when the cold wind blows it’ll turn your head around.
Well, there’s hours of time on the telephone line to talk about things to come.
Sweet dreams and flying machines in pieces on the ground.

Oh, I’ve seen fire and I’ve seen rain. I’ve seen sunny days that I thought would never end.
I’ve seen lonely times when I could not find a friend,
But I always thought that I’d see you baby, one more time again, now.

Thought I’d see you one more time again.
There’s just a few things coming my way this time around, now.
Thought I’d see you, thought I’d see you, fire and rain, now.

昨日の朝,悲しい知らせが届いたよ
Suzanne,あいつらのせいで
お前の人生は終わったんだな
だから今朝は仕事をサボって
この曲を書いたけど
出来た曲を誰に送ればいいのか
それがどうしてもわからない

この人生には
絶好調の時もあったし
涙の雨が降る
辛い時期も何度かあった
幸せがいつまでも
続くと思った時もあったし
逆に周りに友達が
一人もいない夜もあった
だけどいつもずっと思ってた
お前にはまた会えるんだって

イエス様,どうか気付いてください
そして立ち直れるよう
そのお力をお貸しください
もう一日だけ見守ってください
この体はボロボロで
「その日」がそこまで来ています
このままでは一日だってもちません

この人生には
絶好調の時もあったし
涙の雨が降る
辛い時期も何度かありました
幸せがいつまでも
続くと思った時もあったし
逆に周りに友達が
一人もいない夜もありました
だけどいつもずっと思ってたんです
あなたにはまた会えるんだって

今までずっと
いい生活を目指してやってきた
楽な方に流れてきた
太陽に背を向けて
神様はご存じなんだ
冷たい風が吹くまでは
人間は振り向かないって
さんざん電話で何時間も
これからのことを話したけど
素晴らしい夢は消えてしまったし
バンドも(The Flying Machine)バラバラになった

この人生には
絶好調の時もあったし
涙の雨が降る
辛い時期も何度かあった
幸せがいつまでも
続くと思った時もあったし
逆に周りに友達が
一人もいない夜もあった
だけどいつもずっと思ってた
ベイビイ お前には
もう一度会えるんだって

お前にはもう一度会えるって思ってた
今となっては
この身に降りかかってることは大してない
思ってたよ
きっとまたお前に会えるって
いい時も悪い時も

(補足)

2005年のNPRでのインタヴューに本人が語ったところを簡単にまとめるとこうなります。

最初の連・・・・・・・・・・・友人の自殺について語ったもの
2番目の連・・・・・・・・・薬物依存とうつの克服について語ったもの
3番目の連・・・・・・・・・ブレイクした後でそれまでの人生を振り返ったもの

ところで歌詞に登場する「Fire and Rain」ですが、前者は精神療養施設で受けたショック療法のこと、後者はその後に浴びていたシャワーのことなんだとか。

個人的には別の意味に捉えたかったので、ここではgood timesとbad timesという意味で和訳しました。